設定 > ストレージ ページに、ストレージ場所およびデータの保持期間が表示されます。カスタム ストレージ場所を使用している場合、データの保持期間を構成して期間が切れたバックアップ データをストレージから除去することができます。BYOS ストレージの既定の保持期間は 1 年間です。サブスクリプションで購入した保持期間に応じて、特定のコンテナーまたはオブジェクト タイプの保持期間をカスタマイズすることができます。
*注意: BYOS (ストレージ持ち込み) のサブスクリプションを購入したが、現在バックアップ データに AvePoint 既定のストレージを使用している場合、バックアップ ジョブが失敗になり、BYOS ストレージ構成を更新するよう 7 日ごとにメール通知が送信されます。
既定ストレージ場所とカスタム ストレージ場所の 2 種類のストレージ場所が存在します。既定ストレージ場所は Microsoft Azure BLOB ストレージ・Amazon S3 ストレージ・Google Cloud Storage で AvePoint によってホストされており、変更することはできません。Microsoft Azure・Amazon S3 ストレージ・Google Cloud Storage のストレージ情報は、設定 > ストレージ ページに表示されます。自分のストレージを使用する場合は、AvePoint に連絡してサブスクリプションの更新を依頼してください。既定ストレージ場所は、AvePoint Online Services への登録時に選択したものと同じデータ センターに存在します。
AvePoint の既定ストレージ の使用を選択する場合、以下から AvePoint の既定ストレージ場所のストレージ タイプを選択することができます。
•Google Cloud Storage
*注意: このストレージ タイプは、Multi-Geo が有効になっているお客様に対して利用不可であり、以下の Google Cloud Platform (GCP) データ センターでのみ利用可能です。
o GCP - オーストラリア南東部 (シドニー)
o GCP - 西ヨーロッパ (エームスハーフェン、オランダ)
o GCP - 日本 (東京)
o GCP - 米国東部 (モンクス コーナー)
o GCP - 韓国 (ソウル)
•Microsoft Azure BLOB ストレージ
北ヨーロッパ (アイルランド)、ドイツ中西部 (フランクフルト)、オーストラリア南東部 (ビクトリア州) データ センターで AvePoint Online Services にサインアップし、バックアップ データの保護に AvePoint Azure ストレージ を使用するサブスクリプションを購入した場合、Cloud Backup for Microsoft 365 は AvePoint Online Services へのサインアップに使用したデータ センター内のデータを保存します。
Cloud Backup for Microsoft 365 でバックアップ データの異なるストレージ地域を選択する場合は、以下の説明を参照してください。
i. 希望のデータ センターで AvePoint Online Services にサインアップします。
ii. AvePoint Online Services アカウントをアクティブ化して Cloud Backup for Microsoft 365 にログインしてください。ただし、設定を保存しないでください。
iii. その他の支援が必要な場合、AvePoint サポートまでお問い合わせください。
Cloud Backup for Microsoft 365 インターフェイスに初めてサインインする場合、以下のストレージ地域が利用できます。
*注意: この機能は、マーケットプレイスから Cloud Backup for Microsoft 365 を購入したお客様、または Multi-Geo が有効になっているお客様に対してサポートされていません。
AOS にサインアップしたデータ センター |
Cloud Backup for Microsoft 365 に利用可能なストレージ地域 |
北ヨーロッパ (アイルランド) |
北ヨーロッパ (アイルランド) カタール中部 (ドーハ) |
ドイツ中西部 (フランクフルト) |
ドイツ中西部 (フランクフルト) アラブ首長国連邦 (ドバイ) |
オーストラリア南東部 (ビクトリア) |
オーストラリア南東部 (ビクトリア) ニュージーランド北島 (オークランド) |
•Amazon S3 ストレージ
*注意: AvePoint Amazon S3 ストレージは中国の 21Vianet が運営するデータ センターで利用できません。
Amazon S3 ストレージを既定のストレージ タイプとして使用する場合は、AOS にサインアップしたデータ センターと Amazon S3 ストレージのデータ センター間のデータ センター マッピングについては、以下の表を参照してください。
AOS にサインアップしたデータ センター (本拠地) |
Amazon S3 ストレージ データ センター (ストレージの地域) |
米国東部 (バージニア) |
米国東部 (バージニア北部) |
北ヨーロッパ (アイルランド) |
ヨーロッパ (アイルランド) |
東南アジア (シンガポール) |
アジア太平洋 (シンガポール) |
オーストラリア南東部 (ビクトリア) |
アジア太平洋 (シドニー) |
西日本 (大阪) |
アジア太平洋 (東京) |
イギリス南部 (ロンドン) |
ヨーロッパ (ロンドン) |
カナダ中部 (トロント) |
カナダ (中部) |
ドイツ中西部 (フランクフルト) |
ヨーロッパ (フランクフルト) |
韓国中部 (ソウル) |
アジア太平洋 (ソウル) |
フランス中部 (パリ) |
ヨーロッパ (パリ) |
スイス北部 (チューリッヒ) |
ヨーロッパ (チューリッヒ) |
西ヨーロッパ (オランダ) |
× |
*注意: Multi-Geo のお客様の場合、既定ストレージ場所はデータ センターのマッピングに応じてディストリビューションされます。Multi-Geo に既定のストレージを使用している場合、AvePoint Online Services インターフェイスでデータ センター マッピングを構成する際に、各リージョンで既定のストレージまたは自分のストレージのいずれかを選択することができます。構成が保存されると、ストレージ パスは変更できなくなります。
データの冗長性については、以下のことに注意してください。
•Microsoft Azure BLOB ストレージ の場合、ローカル冗長ストレージ (LRS) はデータを複製する既定のオプションです。
•Amazon S3 ストレージ の場合、オブジェクトは AWS リージョン内の 3 件以上のアベイラビリティー ゾーンにまたがる複数のデバイスに冗長的に保存されます。
BYOS (ストレージ持ち込み) が有効になっているサブスクリプションの場合は、サブスクリプション契約に基づいて、すべてのサービス タイプ用のカスタム ストレージを構成するか、各サービス タイプに個別のストレージを構成してデータを保存することができます。
パス情報以外のストレージ情報は変更可能です。
現在、BYOS に対応するストレージ・タイプを以下から選択できます。
•Microsoft Azure BLOB ストレージ
•Amazon S3
•Amazon S3 互換ストレージ
•FTP
•SFTP
•Dropbox
•IBM Storage Protect-S3
•IBM Cloud Object Storage
•Google Cloud Storage
Microsoft Azure ストレージ アカウントを使用している場合は、以下のことに注意してください。
•Azure BLOB ストレージに不変性ポリシーが適用されている既存の BYOS お客様の場合、以下のことに注意してください。
o バックアップ ジョブ操作: 不変性ポリシーの適用後に最初に実行されるバックアップ ジョブは失敗します。ただし、後続のバックアップ ジョブは、定義されたバックアップ範囲内のデータを処理します。
o データ削除の制限: Azure BLOB ストレージで不変性ポリシーが有効になっている場合、保護されていないデータの削除・データ保持・手動削除・データ サブジェクト アクセス リクエスト (DSARs) などすべてのデータ削除操作はブロックされます。ポリシーを変更しないと、これらのポリシーによって管理されているデータを変更または削除することはできません。
•自分の Microsoft Azure BLOB ストレージをストレージ場所として使用する場合、最適なネットワーク パフォーマンスを得るために、AvePoint Online Services と同じデータ センター内のデバイスを使用することをお勧めします。
•Cloud Backup インターフェイスに Azure ストレージ アカウントを追加する前に、まず AvePoint の IP アドレスを Azure ストレージ アカウントのファイアウォールに追加し、専用の ARM Vnet サブネット上で動作する AvePoint エージェント サーバーがストレージ場所にアクセスできるようにファイアウォールを設定する必要があります。詳細については、AvePoint エージェント サーバーによるストレージ アカウントへのアクセスの許可 を参照してください。
•2023 年 12 月のリリース以降、Cloud Backup は既定で新しいバックアップ データをコールド層に書き込みます。これにより、ストレージ コストを節約できます。対応している Azure アカウントの種類は、標準 パフォーマンス タイプの ストレージ V2 と BLOB ストレージ です。既存のお客様の場合、以前のバックアップ データは引き続きクール層に保存されます。
インデックス データベースをクール層またはホット層に維持することをお勧めします。これにより、リストア ジョブがアーカイブ ストレージ層からデータを自動的に復元することができます。
BLOB アクセス層およびアクセス層の変更方法の詳細については、Microsoft 記事 Azure Blob ストレージ: ホット、クール、アーカイブ ストレージ層 を参照してください。
•自分の Microsoft Azure BLOB ストレージを使用しており、かつストレージ アカウントの上限に達している場合は、Microsoft Azure のサポートに連絡してストレージを追加することができます。別の Azure ストレージ アカウントをお持ちの場合は、AvePoint Cloud Backup for Microsoft 365 インターフェイスの ストレージ場所 タブから追加することもできます。現在、追加できる補充のストレージ アカウントは 1 件のみで、これは Azure の BYOS を使用しているお客様のみ実行可能です。新しいストレージ場所は保存されると、その後の増分バックアップ ジョブやリストア ジョブのバックアップ データの保存に使用されます。Cloud Backup サービスは、レガシ ストレージ場所への書き込みは行いません。ただし、後で開始するバックアップ ジョブが増分バックアップの場合、レガシ ストレージにアクセスできることを確認する必要があります。アクセスできない場合、増分ジョブが失敗します。この場合、新しいサイクルを開始するための完全バックアップ ジョブは影響を受けません。