ストレージの管理

設定 > ストレージ ページに、ストレージ場所およびデータの保持期間が表示されます。カスタム ストレージ場所を使用している場合、データの保持期間を構成して期間が切れたバックアップ データをストレージから除去することができます。BYOS ストレージの既定の保持期間は 1 年間です。サブスクリプションで購入した保持期間に応じて、特定のコンテナーまたはオブジェクト タイプの保持期間をカスタマイズすることができます。

BYOS (ストレージ持ち込み) のサブスクリプションを購入したが、現在バックアップ データに AvePoint 既定のストレージを使用している場合、バックアップ ジョブが失敗になり、BYOS ストレージ構成を更新するよう 7 日ごとにメール通知が送信されます。

既定ストレージ場所とカスタム ストレージ場所の 2 種類のストレージ場所が存在します。

    既定ストレージ場所 既定ストレージ場所は Microsoft Azure BLOB ストレージまたは Amazon S3 ストレージで AvePoint によってホストされており、変更することはできません。Microsoft Azure または Amazon S3 ストレージのストレージ情報は、設定 > ストレージ ページに表示されます。自分のストレージを使用する場合は、AvePoint に連絡してサブスクリプションの更新を依頼してください。既定ストレージ場所は、AvePoint Online Services への登録時に選択したものと同じデータ センターに存在します。AvePoint の既定ストレージ の使用を選択する場合、AvePoint の既定ストレージ場所のストレージ タイプを Microsoft Azure BLOB ストレージ タイプおよび Amazon S3 ストレージ タイプから選択することができます。なお、AvePoint Amazon S3 ストレージは中国の 21Vianet が運営するデータ センターで利用できません。データの冗長性については、以下のことに注意してください。

Microsoft Azure BLOB ストレージ の場合、ローカル冗長ストレージ (LRS) はデータを複製する既定のオプションです。

Amazon S3 ストレージ の場合、オブジェクトは AWS リージョン内の 3 件以上のアベイラビリティー ゾーンにまたがる複数のデバイスに冗長的に保存されます。

Amazon S3 ストレージを既定のストレージ タイプとして使用する場合は、AOS にサインアップしたデータ センターと Amazon S3 ストレージのデータ センター間のデータ センター マッピングについては、以下の表を参照してください。

AOS に登録したデータ センター

(本拠地)

Amazon S3 ストレージ データ センター

(ストレージの地域)

米国東部 (バージニア)

米国東部 (バージニア北部)

北ヨーロッパ (アイルランド)

ヨーロッパ (アイルランド)

東南アジア (シンガポール)

アジア太平洋 (シンガポール)

オーストラリア南東部 (ビクトリア)

アジア太平洋 (シドニー)

西日本 (大阪)

アジア太平洋 (東京)

イギリス南部 (ロンドン)

ヨーロッパ (ロンドン)

カナダ中部 (トロント)

カナダ (中部)

ドイツ中西部 (フランクフルト)

ヨーロッパ (フランクフルト)

韓国中部 (ソウル)

アジア太平洋 (ソウル)

フランス中部 (パリ)

ヨーロッパ (パリ)

スイス北部 (チューリッヒ)

ヨーロッパ (チューリッヒ)

西ヨーロッパ (オランダ)

×

*注意: Multi-Geo のお客様の場合、既定ストレージ場所はデータ センターのマッピングに応じてディストリビューションされます。Multi-Geo に既定のストレージを使用している場合、AvePoint Online Services インターフェイスでデータ センター マッピングを構成する際に、各リージョンで既定のストレージまたは自分のストレージのいずれかを選択することができます。構成が保存されると、ストレージ パスは変更できなくなります。

    カスタム ストレージ場所 BYOS (ストレージ持ち込み) が有効になっているサブスクリプションの場合は、サブスクリプション契約に基づいて、すべてのサービス タイプ用のカスタム ストレージを構成するか、各サービス タイプに個別のストレージを構成してデータを保存することができます。

パス情報以外のストレージ情報は変更可能です。

現在、BYOS に対応するストレージ・タイプを以下から選択できます。

Microsoft Azure BLOB ストレージ

Amazon S3

Amazon S3 互換ストレージ

FTP

SFTP

Dropbox

IBM Storage Protect-S3

IBM Cloud Object Storage

 

Microsoft Azure ストレージ アカウントを使用している場合は、以下のことに注意してください。

    自分の Microsoft Azure BLOB ストレージをストレージ場所として使用する場合、最適なネットワーク パフォーマンスを得るために、AvePoint Online Services と同じデータ センター内のデバイスを使用することをお勧めします。

    Cloud Backup インターフェイスに Azure ストレージ アカウントを追加する前に、まず AvePoint IP アドレスを Azure ストレージ アカウントのファイアウォールに追加し、専用の ARM Vnet サブネット上で動作する AvePoint エージェント サーバーがストレージ場所にアクセスできるようにファイアウォールを設定する必要があります。詳細については、AvePoint エージェント サーバーによるストレージ アカウントへのアクセスの許可 を参照してください。

    2023 12 月のリリース以降、Cloud Backup は既定で新しいバックアップ データをコールド層に書き込みます。これにより、ストレージ コストを節約できます。対応している Azure アカウントの種類は、標準 パフォーマンス タイプの ストレージ V2 BLOB ストレージ です。既存の顧客の場合、以前のバックアップ データは引き続きクール層に保存されます。

    インデックス データベースをクール層またはホット層に維持することをお勧めします。これにより、リストア ジョブがアーカイブ ストレージ層からデータを自動的に復元することができます。

BLOB アクセス層およびアクセス層の変更方法の詳細については、Microsoft 記事 Azure Blob ストレージ: ホット、クール、アーカイブ ストレージ層 を参照してください。

    自分の Microsoft Azure BLOB ストレージを使用しており、かつストレージ アカウントの上限に達している場合は、Microsoft Azure のサポートに連絡してストレージを追加することができます。別の Azure ストレージ アカウントをお持ちの場合は、AvePoint Cloud Backup for Microsoft 365 インターフェイスの ストレージ場所 タブから追加することもできます。現在、追加できる補充のストレージ アカウントは 1 件のみで、これは Azure BYOS を使用しているお客様のみ実行可能です。新しいストレージ場所は保存されると、その後の増分バックアップ ジョブやリストア ジョブのバックアップ データの保存に使用されます。Cloud Backup サービスは、レガシ ストレージ場所への書き込みは行いません。ただし、後で開始するバックアップ ジョブが増分バックアップの場合、レガシ ストレージにアクセスできることを確認する必要があります。アクセスできない場合、増分ジョブが失敗します。この場合、新しいサイクルを開始するための完全バックアップ ジョブは影響を受けません。