準備の完了後、FLY で範囲と移行設定を定義するための移行プランを作成し、Slack チャネルを Microsoft チームに移行するための移行を実行します。
テスト データを使用して簡単な移行プランを設定し、パイロットを実施してアカウントに十分な権限が付与されていることを確認し、プランの構成および移行の結果が移行要件を満たしているかどうかを確認することをお勧めします。
移行中に移行先ユーザーがチームに追加される際の中断を避けるため、既定では FLY が移行先ユーザーへのウェルカム メッセージを無効にします。必要に応じて、ウェルカム メッセージの有効化 を実行することもできます。
既定では、FLY は移行元会話の移行元投稿日時の UTC タイム ゾーンを移行先に保持します。移行元投稿日時のタイムゾーンをカスタマイズする場合は、FLY マネージャー サーバー上の …\APElements\FLY\Manager\Control\bin\TimerService.exe.config ファイルで、<add key="ConversationTimeZone" value="" /> ノードを追加し、value=" " 属性の値としてタイム ゾーン (例: (UTC+08:00) Beijing, Chongqing, Hong Kong, Urumqi) を入力します。構成後、FLY Timer Service を再起動します。移行中に、FLY は移行元会話の移行元投稿日時のタイム ゾーンを新しいタイム ゾーンに更新します。
Slack 移行を実行する方法については、以下の説明を参照してください。
1. FLY にログインします。
2. 画面左側の 移行 をクリックすると、移行プラン ページが表示されます。
3. ドロップダウン リストから Slack を選択し、[OK] をクリックして Slack 移行プランを表示します。すべての移行タイプ をクリックすると、すべての移行プランを表示することもできます。
()
ボタンをクリックして移行プランをウィザード ビューで表示するか、(
) ボタンをクリックして移行プランをリスト ビューで表示することができます。
4. ウィザード ビューの
移行プランの作成 () ボタンまたはリスト
ビューの [プランの作成] をクリックすると、移行プランの作成 ページが表示されます。
5. 移行元 ステップで、移行元接続タイプとして Slack を選択します。
6. 構成済みの接続を選択するか、[新規接続の追加] をクリックして新しい接続を追加します。
7. [次へ] をクリックします。
8. 移行先 ステップで、Microsoft Teams が移行先の接続タイプとして選択されています。
9. 構成済みの接続を選択するか、[新規接続の追加] をクリックして新しい接続を追加します。範囲 ステップで、Slack チャネル マッピングを構成し、Slack チャネルを 1 件または複数のチームに移行します。
*注意: プライベート チャネルをプライベート チャネルに移行する際、移行先プライベート チャネルが存在しない場合、移行先接続でサービス アカウントが構成されていることを確認してください。アプリ プロファイルのみが構成されている場合、FLY が移行先にプライベート チャネルを作成できても、移行元の 投稿 および ファイル タブのデータを移行することはできません。
*注意: すべての Slack チャネルを 1 件のチームに移行し、マッピングごとにチーム メール アドレスを構成したくない場合、FLY は便利なオプションを提供しています。 …\APElements\FLY\Manager\Control\bin\TimerService.exe.config ファイルで、<add key="EnableSlackSelectTeamOption" value=" " /> ノードの値を True に変更して、FLY Timer Service を再起動することができます。チームの選択 ドロップダウン リストからチームを選択し、すべての移行元 Slack チャネルをこのチームに移行することができます。Slack チャネルを複数のチームに移行する場合は、ドロップダウン リストから なし を選択し、範囲 ステップで Slack チャネルの移行先チームを手動で構成することもできます。
10. [次へ] をクリックすると、範囲 ステップが表示されます。マッピングの構成には、3 種類の方法があります。
Slack チャネルから複数のチームへのマッピングの範囲ページ
Slack チャネルから 1 件のチームへのマッピングの範囲ページ
• マッピングを 1 件ずつ手動追加します。
i. [マッピングの追加] をクリックして移行元 Slack チャネルを移行先チームにマッピングします。
ii. 移行元 Slack チャネル名を入力します。
iii. 移行先チーム名および移行先チーム メール アドレスを完了します。
移行先 接続ステップでチームが選択されている場合はこのステップを無視してください。移行先チームメール アドレスは、[マッピングの追加] をクリックした後に自動的に読み込まれます。
iv. ドロップダウン リストから、移行先チーム チャネルを選択します。
• 手動構成の CSV ファイルを使用して、マッピングを一括でインポートします。
i. () アイコンにマウス カーソルを移動させ、[ダウンロード]
をクリックしてテンプレートをダウンロードするか、[エクスポート] をクリックし、Slack から Teams へのマッピング
ファイルをエクスポートして編集します。
ii. CSV ファイルで、各マッピングの情報を 1 行内で構成します。マッピングの構成方法については、以下のスクリーンショットおよび表を参照してください。
列 |
値 |
Source Slack Channel Name |
移行元 Slack チャネルの名前 |
Destination Team Name (移行先 ステップでチームが選択されている場合、すべての移行元 Slack チャネルに対して同一移行先チーム名を構成します。) |
移行先チームの名前 |
Destination Team Email Address (移行先 ステップでチームが選択されている場合、すべての移行元 Slack チャネルに対して同一移行先チーム メール アドレスを構成します。) |
移行先チームのプライマリ メール アドレス |
Destination Channel |
移行先チーム チャネルの名前 |
CSV ファイルの構成後、ファイルを CSV UTF-8 (コンマ区切り) (*.csv) タイプで保存してください。
iii. [インポート] をクリックして更新済みファイルをインポートします。
• 自動マップ – [自動マップ] をクリックします。
o 移行元 Slack チャネルを同一または複数のチームに移行することを選択した場合、移行元の Slack チャネルと移行先のチームは、名前に基づいて自動マッピングされます。
o 複数の Slack チャネルを 1 件のチームに移行する場合、移行元の Slack チャネルと選択したチームの移行先チャネルは、名前に基づいて自動マッピングされます。
11. マッピングの構成後は、以下のアクションを実行することができます。
• マッピング テーブルの最初の行のチェックボックスをクリックすると、4 種類のオプションが表示されます。すべてのページまたは現在のページでマッピングを選択・選択解除することができます。
• 検索ボックスに名前またはメール アドレスのキーワードを入力し、キーボードの Enter を押して指定のマッピングを検索します。
• マッピングの削除 ()
ボタンをクリックしてマッピングを移行範囲から削除します。複数のマッピングを選択して、[削除]
をクリックすると、複数のマッピングを削除することができます。
• リボン上のマッピングタイプをクリックして、選択したタイプのマッピングを表示します。
12. [次へ] をクリックします。
13. 設定 ステップで、以下の設定を構成します。
a. 移行プランの名前を入力します。
移行プロジェクトを複数のウェーブ (各ウェーブに複数のプランを含む) に分割することをお勧めします。各ウェーブまたはプランの移行レポートをシンプルに生成するため、プラン名を 部署-ウェーブ-プラン の形式で入力することをお勧めします。
b. ドロップダウン リストから移行ポリシーを選択します。[表示] をクリックして選択した移行ポリシーを表示するか、[新規] をクリックして新しい移行ポリシーを作成します。
c. データベース構成を選択し、ジョブデータを SQL Server に保存します。[表示] をクリックして選択したデータベース構成を表示するか、[新規] をクリックして新しい構成を作成します。詳細については、データベース構成 を参照してください。
d. ドロップダウン リストからプラン グループを選択します。プランはプラン グループにより管理されます。個別のプラン スケジュールは追加後に無効になります。[表示] をクリックして選択したプラン グループを表示するか、[新規] をクリックして新しいプラン グループを作成します。詳細については、プラン グループ を参照してください。
e. 移行のスケジュールを構成する場合、スケジュールを構成する チェック ボックスを選択し、日単位 または 1 回のみ タブをクリックして再実行スケジュールを構成します。
o 移行プランの増分移行ジョブを 24 時間毎に実行する場合は、日単位 タブをクリックします。最初のジョブの開始日時および最後の増分ジョブの開始日時を選択します。FLY は開始日時に完全移行ジョブを実行し、24 時間毎に増分ジョブを実行します。スケジュールの最後の日に、構成された 最後の増分移行の開始日時 に実行する移行ジョブは 1 件のみとなります。
o 移行プランの移行ジョブを 1 回のみ実行する場合は、1 回のみ タブをクリックし、ジョブの開始日時を選択します。
f. 詳細設定 セクションで、会話の移行方法を選択します。
o 移行元 Slack チャネルのメンバーを移行する場合は、メンバーを移行する チェックボックスを選択します。
o 会話を HTML ファイルとして移行し、HTML ファイルを移行先チャネル フォルダーに保存する場合は、会話を HTML ファイルとして移行する チェックボックスを選択します。移行する会話の範囲を選択します。
§ すべての会話 を選択して移行元チャネルのすべての会話を移行します。
§ ... 以降の会話のみ を選択し、日付を選択して、指定した日付以降の移行元チャネル会話を移行します。
HTML ファイル
o 移行先チャネルで会話をライブ メッセージとして投稿する場合は、会話を投稿メッセージとして移行する チェックボックスを選択します。会話を投稿メッセージとして移行するには、サービス アカウントが移行先接続で構成されている必要があります。
移行する会話の範囲を選択します。
§ すべての会話 を選択して移行元チャネルのすべての会話を移行します。
§ ... 以降の会話のみ を選択し、日付を選択して、指定した日付以降の移行元チャネル会話を移行します。
*注意: 会話を移行する際に、移行元会話メッセージの投稿順序を移行先に保持することができます。ただし、Microsoft API 制限により、移行先でメッセージの移行日時が投稿日時として表示され、サービス アカウントがメッセージの送信者として表示されます。FLY は、移行元の投稿日時および送信者を移行先メッセージに添付します。移行先チームが既に使用されており、チーム内に既存の会話が存在する場合、移行されたすべての会話は既存の移行先会話の後に一覧表示されます。これにより、最新の会話を見つけることが困難になる場合があります。この場合、すべての会話を簡単に特定できるように、会話を HTML ファイルとして移行することをお勧めします。
移行元の会話
移行先の会話
14. [完了] をクリックすると、移行プランを保存します。[キャンセル] をクリックすると移行プランを下書きとして保存するか、または設定をキャンセルします。移行をただちに実行する場合は、[保存して実行] をクリックします。ポップアップ ウィンドウで、移行するデータの範囲を選択します。
• 完全データ セットを移行する - 移行元のコンテンツをすべて移行先に移行します。
• 増分変更を移行する - 前回の移行ジョブ以降に追加・更新されたコンテンツおよび失敗したコンテンツのみを移行します。(このプランの完全移行が実行されたことがある場合にのみ利用可能です)
*注意: 移行中にユーザーが移行先チームに追加される際の中断を避けるため、FLY は既定でメール通知を無効にしています。ユーザーにメール通知を送信することを希望する場合は、移行ジョブの実行後、以下の説明に従って Windows PowerShell でメール通知を有効にしてください。
1. 移行プランで、メール通知を有効にするマッピングを CSV ファイルにエクスポートするか、構成済みマッピング ファイルを使用することができます。
2. エージェント サーバー上の ...\APElements\FLY\Agent\bin\MicrosoftTeams ディレクトリで DisableAndEnableGroupWelcomeEmail.ps1 を右クリックして、PowerShell で実行 を選択します。
3. 資格情報を入力して、[OK] をクリックして PowerShell ウィンドウを開きます。
4. エクスポート済み CSV ファイルの完全パスを入力して、キーボードの Enter キーを押します。
5. 通知を有効にするには、オプション 3 を入力して、キーボードの Enter キーを押します。
通知を再度無効にする場合は、オプション 1 を入力して、キーボードの Enter キーを押します。
移行プラン ページで、ジョブ数またはマッピング数をクリックして、移行プラン内のジョブおよびマッピングを表示します。また、以下のプラン管理アクションを実行することもできます。
ウィザード ビューで、移行プランの ()
ボタンをクリックして利用可能なアクションを表示することができます。リスト ビューで、移行プランの アクション
列配下に一覧表示されているボタンをクリックして、利用可能なアクションを実行することができます。
• 移行プランの編集 () – プランの情報および設定を更新します。
• 完全ジョブをただちに実行 () –
移行プランの完全ジョブをただちに実行し、移行元のコンテンツをすべて移行先に移行します。
• 増分ジョブをただちに実行 () –
移行プランの増分ジョブをただちに実行し、前回の移行ジョブ以降に追加・更新されたコンテンツおよび失敗したコンテンツのみを移行します。
• スケジュールの一時停止 () –
移行スケジュールを一時停止します。
• スケジュールの再開 () –
移行スケジュールを再開します。
• 削除 () –
移行プランを削除します。