Dropbox 移行では、HSM ロジックを使って Dropbox から SharePoint Online / OneDrive for Business にフォルダーまたはファイルを移行し、移行元のデータを Microsoft Azure ストレージにアップロードしてから移行先にデータを移行するため、移行速度が大幅に向上します。移行で対応 / 未対応要素を表示するには、Dropbox 移行の対応状況一覧 を参照することができます。
このセクションでは、Dropbox の移行プロセスを理解し、移行プロジェクトを完了する方法に関するガイダンスを提供します。
1. 準備
a. FLY は Microsoft 365 で新しいユーザーを自動的にプロビジョニングしないため、移行する前に、移行先テナントでユーザーを準備する必要があります。詳細については、SharePoint 移行の準備 を参照してください。
b. FLY をインストールして、最新の修正パッチがインストールされていることを確認します。インストールの詳細については、FLY インストール ガイド を参照してください。
c. Dropbox 環境でアプリを準備して、FLY を Dropbox 環境に接続するために、Dropbox 管理者アカウントを使用して FLY に接続を追加します。詳細については、Dropbox 接続の追加 を参照してください。
d. 必要な SharePoint における権限 が付与されるサービス アカウントまたは Microsoft 365 アカウントを準備して、SharePoint 環境への接続の追加に使用するサービス アカウント・アプリ プロファイルを追加します。
o アプリ プロファイルの作成 - アプリ プロファイルを認証方法として使用する場合、アプリトークンはデータの管理・移行に使用されます。潜在的な Microsoft スロットルを軽減します。
o サービス アカウントの作成 - サービス アカウントを認証方法として使用する場合、アカウントの資格情報はデータの管理・移行に使用されます。
これらの 2 つの認証を使用すると、データまたは機能の対応状態が異なることに注意してください。認証方法を選択するには、Dropbox 移行の対応状況一覧 を参照することができます。
e. FLY で SharePoint/OneDrive 接続の追加 をして、移行先 Box 環境に FLY を接続します。
f. 移行前分析の実行 をすると、フォルダーおよびファイルの数、サイズ、アクティビティレベルを把握することができます。より重要な情報として、分析レポートには、不正な文字や長い URL などを含むフォルダーまたはファイルなど、移行に影響を与える可能性のあるフォルダーまたはファイルの警告が表示されます。(必須ではありません)
g. Dropbox 移行ポリシーの構成 をすると、マッピング、競合解決、フィルター ポリシー、その他の詳細移行設定を構成することができます。
2. 移行
a. FLY で移行プラン、範囲、設定を構成して移行を実行します。
i. テスト データを使用して簡単な移行プランを設定し、Pilot を実装してアカウントに十分な権限が付与されていることを確認し、プランの構成および移行の結果が移行要件を満たしているかどうかを確認することをお勧めします。
ii. 移行の範囲が大きいため、インターフェイスに移行マッピングを手動で追加しない場合は、Dropbox マッピング ファイルを準備してマッピングを一括でインポートします。
iii. Dropbox 移行を実行します。
移行プランの作成および移行の実行については、SharePoint への移行の実行 を参照してください。
b. 移行状態の表示 を実行して移行結果を検証します。