FLY で SharePoint 移行を実行する前に、以下の説明を参照して移行元環境と移行先環境を準備してください。
1. 移行元 SharePoint 環境でインベントリを作成します。
• ユーザー アカウント数
• サイズと構造
• 他のファイル ストレージ場所
• アプリケーションとワークフロー
FLY の Built-in 移行前レポートを使用すると、SharePoint サイト コレクションに関するレポートを実行することができます。移行前分析の実行 を参照してください。
2. Office 365 サービスを設定し、Office 365 サブスクリプションを構成します。
• ドメインを追加・確認する
• アプリケーション設定を構成する
https://support.office.com/ja-jp/article/deployment-planning-checklist-for-office-365-5fa4f6ef-35ad-4840-91c1-4834df3df5a0 を参照してください。
3. FLY は Office 365 で新しいユーザーを自動的にプロビジョニングしないため、移行前に Office 365 ライセンスを持っている移行先ユーザーが既に存在することを確認してください。ユーザーの追加には全体管理者アカウントが必要です。
新しい Office 365 ユーザーを追加する方法については、以下の説明を参照してください。
• ユーザーを 個別に 追加する場合: https://support.office.com/ja-jp/article/Add-users-individually-or-in-bulk-to-Office-365-Admin-Help-1970f7d6-03b5-442f-b385-5880b9c256ec 内の説明を参照してください。
• ユーザーを 一括で 追加する場合: https://docs.microsoft.com/ja-jp/office365/enterprise/add-several-users-at-the-same-time?redirectSourcePath=%252fen-us%252farticle%252fadd-several-users-at-the-same-time-to-office-365-admin-help-1f5767ed-e717-4f24-969c-6ea9d412ca88 内の説明を参照してください。
• Powershell を使用してユーザーを追加する場合: https://docs.microsoft.com/ja-jp/office365/enterprise/powershell/create-user-accounts-with-office-365-powershell 内の説明を参照してください。
• Azure Active Directory (AAD) Sync または AAD Connect を使用してローカル Active Directory のユーザーを Office 365 に同期します。https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/active-directory/hybrid/how-to-connect-sync-whatis 内の説明を参照してください。
4. 外部ユーザーの移行 (必須ではありません)
移行の際、外部ユーザーを移行することはできませんが、移行の正確性を確保するため、移行前に外部ユーザーをエクスポートして、移行先テナントにインポートすることをお勧めします。
a. スクリプトの実行前、AzureAD PowerShell モジュールがインストールされていることを確認してください。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/azure/active-directory/install-adv2?view=azureadps-2.0 を参照してください。
b. PowerShell スクリプト …\APElements\FLY\Agent\bin\Tenant\ExportGuestUsers.ps1 を実行して、移行元テナント内の外部ユーザーを CSV ファイルにエクスポートします。
c. PowerShell スクリプト …\APElements\FLY\Agent\bin\Tenant\ImportGuestUsers.ps1 を実行して、CSV ファイル内のユーザーを移行先テナント内にインポートします。
5. 用語ストア管理者へのユーザーの追加 (必須ではありません)
Managed Metadata Service (MMS) を Office 365 に移行する場合に必要です。
Microsoft 365 管理センター > SharePoint 管理センター > 用語ストアに移動し、Microsoft 365 接続の構成に使用される SharePoint ユーザー アカウントを 用語ストア管理者 に追加します。Office 365 へのアクセスにアプリ プロファイルを使用している場合、app@sharepoint を 用語ストア管理者 に追加します。
6. カスタム スクリプト (必須ではありません)
Office 365 では、組織の OneDrive またはルート サイトでのスクリプト実行が許可されていません。ページをこれらのサイトに移行する場合、個人用サイトおよびセルフサービスで作成されたサイトでのカスタムスクリプトの実行を許可する必要があります。
7. InfoPath (必須ではありません)
InfoPath を Office 365 に移行する場合に必要です。
Microsoft 365 管理センター > SharePoint 管理センター > InfoPath に移動し、フォーム テンプレートのブラウザー対応化をユーザーに許可する および ユーザーがブラウザー対応化したフォーム テンプレートをレンダリングする を選択します。
8. Nintex ワークフロー (必須ではありません)
Nintex ワークフローを Office 365 に移行する場合、Nintex ワークフロー ソリューションが移行先テナントのサイトでインストール・信頼されていることを確認します。Nintex ワークフローを Office 365 から Office 365 へ移行し、移行先サイトで Nintex ワークフロー ソリューションを追加していない場合、FLY は自動的にサイトに Nintex ワークフロー ソリューションを追加することができます。