Fly Server の高可用性の構成

Windows クラスターを使用して Fly Server をインストール・構成することができます。Windows クラスターを使用すると、システム コンポーネントに障害が発生する際に、Fly Server のダウンタイムを最小限に抑えることができます。これは高可用性とも呼ばれます。Fly Server の高可用性を構成するには、以下の説明を参照してください。

1.   2 件以上のノードを含む Windows クラスターを選択・構成します。このケースで、以下のスクリーンショットで表示されている 2 件のノード (ノード 1: FLYCluster01 ノード; ノード 2: FLYCluster02 ノード) で構成されているシンプルなフェールオーバー クラスターを使用します。

Sample failover cluster

2.   ノード 1 にログインして、Fly Server マネージャーをインストールします。

    インストール中にマネージャー サービス ポートを構成する際に、ノード 1 のホスト名または IP アドレスを指定します。

    共有ストレージ ディスクの所有者ノードがノード 1 であることを確認して、Fly Server をこの共有ストレージ ディスクにインストールします。

    Built-in データベース タイプを選択して Fly Server をインストールします。

3.   ノード 1 の証明書を更新します。

Fly Server マネージャーがインストールされているノードでカスタム証明書を準備するか、AMP 証明書を使用することができます。

    カスタム証明書を使用するには、Web 証明書のカスタム証明書への置き換え セクションの説明を参照してください。

    AMP 証明書を使用するには、以下の説明を参照してください。

i.    スタット メニューから ファイル名を指定して実行 を選択して、mmc を入力します。MMC が表示されます。

ii.   ファイル メニューから、スナップインの追加と削除 を選択します。

iii.  利用できるスナップイン リストから 証明書 を選択して [追加] 選択します。

iv.   証明書スナップイン ウィンドウで、コンピューター アカウント を選択して、[次へ] をクリックします。

v.    コンピューターの選択 ウィンドウで、ローカル コンピューター を選択したままにして、[完了] をクリックします。

vi.   スナップインの追加と削除 ウィンドウで [OK] を選択します。

vii.  MMC スナップインで証明書を確認するには、画面左側で コンソール ルート を選択して、証明書 (ローカル コンピューター) > 個人 > 証明書 を展開します。

viii. 証明書を開き、詳細 タブ内の 拇印 フィールドを選択し、証明書の拇印値を表示します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション

自動的に生成された説明

ix.   コマンド プロンプト を右クリックし、ドロップダウン リストから 管理者として実行 を選択します。

x.    以下のコマンドを入力します。既定のポート番号が 20100 以外に変更された場合、20100 をそのポート番号に置き換えます。1 を入力してキーボードの Enter キーを押し、サービス アカウントの権限に同意する必要があります。

netsh http delete sslcert ipport=0.0.0.0:20100

Deleting the SSL certificate.

xi.   以下のコマンドを入力して、<THUMBPRINT> を証明書の拇印値に置き換えます (スペースを使用しないように注意してください)。ポート番号が 20100 以外に変更された場合、20100 をそのポート番号に置き換えることができます。1 を入力してキーボードの Enter キーを押し、サービス アカウントの権限に同意する必要があります。

netsh http add sslcert ipport=0.0.0.0:20100 certhash=<THUMBPRINT> appid={b8a60d7f-c976-4416-b5af-f9e36cae4dae}

Importing the SSL certificate.

xii.  以下のコマンドを入力し、キーボードの Enter を押します。

netsh http show sslcert

xiii. Fly Server マネージャーがインストールされている共有ストレージ ディスクの ...\FLY\Manager\Control\bin ディレクトリに移動して、TimerService.exe.config ファイルをメモ帳で開きます。<add key="WebCertThumbprint" value=" "/> ノードを検索し、証明書の拇印を値として構成します。

*注意: 拇印の文字がすべて大文字であること、拇印にスペースが含まれていないことを確認してください。例: D35657BE24B5124245D0XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

xiv. FLY Timer Service を再起動します。

4.   ノード 1 Fly Server マネージャーをインストールして証明書を更新した後、ノード 2 にログインして Fly Server マネージャーをノード 2 にインストールします。

    ノード 2 Fly Server マネージャーをインストールする前に、同じ証明書をノード 2 にインストールします。

    インストール中に、マネージャー サービス ポートの構成時にノード 2 のホスト名または IP アドレスを指定します。

    共有ストレージ ディスクの所有者ノードをノード 2 に切り替えて、ノード 1 と同じ共有ストレージ ディスクで Fly Server マネージャーをインストールします。

    Built-in データベース タイプを選択して Fly Server をインストールします。

5.   インストール後、ノード 2 に移動して、Failover Cluster Manager を開始します。

6.   Roles を右クリックして、ドロップダウン リストから Configure Role... を選択します。

7.   High Availability Wizard で、[Next] をクリックして役割を選択します。

8.   Generic Service を選択して、[Next] をクリックします。

9.   FLY Timer Service を選択して、[Next] をクリックします。

Selecting the service

10. クライアントがこのサービスにアクセスする際に使用する名前を入力します。IP アドレスを構成して、[Next] をクリックします。

Enter name and IP address on the Client Access Point page

11. クラスタ化されたロールに割り当てる共有ストレージ ディスクを選択し、[Next] をクリックします。

12. 残りのオプションを既定のまま保持して、High Availability Wizard を完了します。

13. サービスの記録を削除します。

Fly Server マネージャーがインストールされている共有ストレージ ディスクの ...\FLY\Manager\Control ディレクトリの FLY_ControlDB.db でサービス テーブルを参照し、すべてのサービスの記録を削除します。

14. TimerService.exe.config ファイルを構成します。

Fly Server マネージャーがインストールされている共有ストレージ ディスクの ...\FLY\Manager\Control\bin ディレクトリに移動して、TimerService.exe.config ファイルをメモ帳で開きます。<add key="ControlServiceAddress" value=" " /> ノードの値を上記のステップ 11 で指定したクライアント アクセス ポイント名に変更します。

15. Fly Server エージェントをインストールします。マネージャー サービスのホストと IP アドレスが上記のステップ 11 で指定したクライアント アクセス ポイント名と IP アドレスであることを確認してください。

16. 共有ストレージ ディスクの所有者ノードをノード 1 に切り替えます。共有ストレージ ディスクの ...\FLY\Manager\Control\bin ディレクトリに 移動し、KeyManagementTool.exe ファイルを右クリックし、ドロップダウン リストから 管理者として実行 を選択します。Fly Server マネージャーのパスフレーズを入力し、キーボードの Enter キーを押します。

17. 共有ストレージ ディスクの所有者ノードをノード 2 に切り替えます。共有ストレージ ディスクの ...\FLY\Manager\Control\bin ディレクトリに 移動し、KeyManagementTool.exe ファイルを右クリックし、ドロップダウン リストから 管理者として実行 を選択します。Fly Server マネージャーのパスフレーズを入力し、キーボードの Enter キーを押します。

18. 共有ストレージ ディスクの ...\FLY\Manager\Control\bin ディレクトリに移動して、TimerService.exe.config ファイルをメモ帳で開きます。<add key="LoadKeyInReg" value="true" /> ノードをファイルに追加します。

19. Fly Server マネージャーがインストールされている共有ストレージ ディスクの ...\FLY\Manager\Control\bin ディレクトリに移動して、TimerService.exe.config ファイルをメモ帳で開きます。証明書の拇印を <add key="CertThumbprint" value=" "/> ノードの値として構成します。

*注意: 拇印の文字がすべて大文字であること、拇印にスペースが含まれていないことを確認してください。例: D35657BE24B5124245D0XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

20. 所有者ノードで FLY Timer Service および FLY Agent Service を再起動します。

*注意: Windows クラスターを使用しており、修正プログラムのインストール を実行する場合は、修正プログラムを共有ストレージ ディスクにインストールしてください。