Exchange Online 移行に複数のカスタム機能が提供されています。機能を使用するには、以下の情報を参照してください。
•MigrateLabelsForEmailAttachments – 移行元メールの添付ファイルの秘密度ラベルを移行するかどうかを定義します。既定では、Fly Server は移行元メールの添付ファイルの秘密度ラベルを移行しません。
MigrateLabelsForEmailAttachments=number文字列を追加し、number を以下のいずれかの数値に置き換えることで移行範囲を定義することができます。
o 0 – 移行元メールの添付ファイルの秘密度ラベルを移行しません。
o 1 – 以下の条件のいずれかを満たすメール添付ファイルの秘密度ラベルを移行します。
§ 移行元メールが暗号化された秘密度ラベルで適用されており、添付ファイルも秘密度ラベルで適用されています。移行元メールにメールを添付ファイルとして含まれており、その添付されたメールにも添付ファイルが含まれている場合にも適用します。
§ 移行元メールが未暗号化の秘密度ラベルで適用されており、添付ファイルも秘密度ラベルで適用されています。移行元メールにメールを添付ファイルとして含まれており、その添付されたメールにも添付ファイルが含まれている場合にも適用します。
o 2 – 移行元メールが以下の条件のいずれかを満たす場合に、メール添付ファイルの秘密度ラベルを移行します。
§ 移行元メールが暗号化された秘密度ラベルで適用されており、添付ファイルも秘密度ラベルで適用されています。移行元メールにメールを添付ファイルとして含まれており、その添付されたメールにも添付ファイルが含まれている場合にも適用します。
§ 移行元メールが未暗号化の秘密度ラベルで適用されており、添付ファイルも秘密度ラベルで適用されています。移行元メールにメールを添付ファイルとして含まれており、その添付されたメールにも添付ファイルが含まれている場合にも適用します。
§ 移行元メールが秘密度ラベルで適用されていないが、添付ファイルが秘密度ラベルで適用されています。
状況に応じてこの機能が有効になっている場合の秘密度ラベルの移行結果の詳細については、秘密度ラベルの移行結果を参照してください。
•MigrateLabelsForNonEncryptedEmails – 以下のいずれかの条件を満たす移行元メールの秘密度ラベルを移行するかどうかを定義します。
o 秘密度ラベルで暗号化されて Outlook Web Access または Outlook モバイル アプリで送信された 送信済みアイテム フォルダー内のメールです。これらのメールは暗号化されているメールとみなされます。
o Microsoft Purview で ファイルまたはメールが暗号化されている場合は暗号化を削除する オプションが選択されている Microsoft 365 テナントのメールボックス内のメール
o Microsoft Purview で コンテンツ マーキングを適用する 設定が有効になっている Microsoft 365 テナントのメールボックス内のメール
*注意: この設定を有効にすると、移行元のヘッダーおよびフッターは移行先に移行されます。
既定では、この機能は無効になっています。これらのメールの秘密度ラベルは移行されません。
移行元メールの秘密度ラベルを移行する場合、カスタム機能 セクションに MigrateLabelsForNonEncryptedEmails=true 文字列を追加して、この機能を有効にすることができます。また、移行ポリシーの メールの秘密度ラベルを管理する方法を選択します セクションで以下のオプションのいずれかが選択されていることを確認してください。
o ラベルが存在する場合、移行中にラベルを削除する (移行元ラベルが残され、移行先のメールから削除されます)
o 移行先に移行元と同じラベルを適用する (同じ名前のラベルは移行先に存在する必要があります)
o ラベル マッピングに基づき、移行先にラベルを適用する (ラベルは移行元と移行先の両方に存在する必要があります)
*注意: 移行ジョブを実行する前に、移行元または移行先に同一表示名のラベルが存在しないことを確認してください。存在する場合、移行ジョブは失敗します。
•ChangeMeetingScopeToEveryone – 移行元メールにある会議リンクをすべてのユーザーに公開するかどうかを定義します。その後、すべての会議参加者 (認証済みユーザー、信頼済み組織のユーザー、ゲスト、匿名ユーザーを含む) は、メール内の会議リンクをクリックして直接会議に参加することができます。
*注意: 移行元が 21Vianet の場合、この機能はサポートされていません。
既定では、この機能は無効になっています。会議に移行先ユーザー / 外部ユーザーが含まれている場合、そのユーザーは会議リンクをクリックして会議に参加すると、会議開催者によって許可されるまでロビーで待機する場合があります。
移行元メールの会議をすべてのユーザーに公開する場合は、カスタム機能 セクションに "ChangeTeamsMeetingScopeAsEveryone=true" 文字列を追加して、この機能を有効にすることができます。移行ポリシーで 会議リンクを移行先の情報に置き換える チェックボックスが選択されていないことを確認してください。また、移行元テナントにアプリ プロファイルが構成されており、かつ移行元の会議リンクを公開するためにそのアプリに以下の権限が付与されていることを確認してください。
o AvePoint Fly アプリまたはカスタム Azure アプリにアクセス ポリシーが割り当てられていることを確認してください。詳細については、アクセス ポリシー を参照してください。
o カスタム Azure アプリを使用している場合、Microsoft Graph API > OnlineMeetings.ReadWrite.All 権限がアプリに割り当てられていることを確認してください。
詳細については、Exchange Online 移行の対応状況一覧 の 会議リンクを置き換える際の注意点 セクションを参照してください。
•CreateResourceMailboxAutomatically – プロジェクト マッピングで構成された移行先リソース メールボックスが存在しない場合、移行先でリソース メールボックスを作成するかどうかを定義します。
既定では、この機能は有効に設定されています。プロジェクト マッピングで構成された移行先リソース メールボックスが存在しない場合、Fly は移行先で新しいリソース メールボックスを作成します。
プロジェクト マッピングで構成された移行先リソース メールボックスが存在しない場合に移行先でリソース メールボックスを作成しない場合、カスタム機能 セクションに CreateResourceMailboxAutomatically=false 文字列を追加して、この機能を無効にすることができます。この場合、移行元メールボックスの移行は失敗します。
•CreateResourceMailboxType – 移行先に作成されるリソース メールボックスのタイプを定義します。既定では、Fly は移行先に移行元と同じタイプのリソース メールボックスを作成します。
CreateResourceMailboxType=number 文字列を追加し、number を以下のいずれかの数値に置き換えることでリソース メールボックスのタイプを定義することができます。
o 0 – 移行先に移行元と同じタイプのリソース メールボックスを作成します。
o 1 – 備品用 タイプのリソース メールボックスを作成します。
o 2 – 会議室 タイプのリソース メールボックスを作成します。
•CreateSharedMailboxAutomatically – プロジェクト マッピングで構成された移行先共有メールボックスが存在しない場合、移行先で共有メールボックスを作成するかどうかを定義します。
既定では、この機能は有効に設定されています。プロジェクト マッピングで構成された移行先共有メールボックスが存在しない場合、Fly は移行先で新しい共有メールボックスを作成します。
プロジェクト マッピングで構成された移行先共有メールボックスが存在しない場合に移行先で共有メールボックスを作成しない場合、カスタム機能 セクションに CreateSharedMailboxAutomatically=false 文字列を追加して、この機能を無効にすることができます。この場合、移行元のメールボックスまたはメールボックス エイリアスの移行は失敗となります。
•DisableOOFMigration – 移行ジョブで 自動応答 (不在時) 設定を移行するかどうかを定義します。既定では、自動応答 (不在時) 設定を移行します。
この設定を移行しない場合は、カスタム機能 セクションに DisableOOFMigration=true 文字列を追加して、この機能を有効にすることができます。
•IsReplaceWholeSafeLink – 移行元会議の安全なリンクを移行先の通常のチーム会議リンクに置き換えるかどうかを定義します。その後、移行先ユーザーは、チーム会議のリンクをクリックして会議に参加することができます。
既定では、この機能は無効に設定されています。移行元会議の安全なリンクは移行先に保持され、移行先ユーザーは安全なリンクをクリックして会議に参加することができません。
移行元安全なリンクを移行先の通常チーム会議リンクに置き換える場合は、カスタム機能 セクションに "IIsReplaceWholeSafeLink=true" 文字列を追加して、この機能を有効にすることができます。移行ポリシーで、会議リンクを移行先の情報に置き換える チェックボックスが選択されていることを確認してください。
•IsTrimLabelNameSpace – 移行中に、移行元と移行先の秘密度ラベルの先頭と末尾のスペースを削除するかどうかを定義します。既定では、スペースは削除されません。
移行中に秘密度ラベルの先頭と末尾のスペースを削除する場合、カスタム機能 セクションに IsTrimLabelNameSpace=true 文字列を追加することができます。
•MigrateDistributionListSettings – Exchange 管理センターの配布リスト / メールが有効なセキュリティ グループ / 動的配布グループに構成された 設定 を移行するかどうかを定義します。既定では、この機能は無効になっています。配布リスト / メールが有効なセキュリティ グループ / 動的配布グループに構成された 設定 は移行されません。
配布リスト / メールが有効なセキュリティ グループ / 動的配布グループに構成された 設定 を移行する場合、カスタム機能に MigrateDistributionListSettings=true 文字列を追加して子の機能を有効にすることができます。この機能を使用するには、以下のことに注意してください。
o 全般設定
§ このグループを共有アドレス帳に表示しない – この設定は、移行ポリシーで構成された競合解決に基づいて処理されます。
o 配信管理
§ 送信者オプション – 移行ポリシーで構成された競合解決に基づいて、送信者オプションを処理します。
§ 特定送信者 – 特定送信者を移行するには、移行ポリシーで送信者のユーザー マッピングまたはドメイン マッピングが構成されていることを確認します。
o メッセージの承認
§ このグループに送信されるメッセージはモデレーターによる承認を要求する – この設定は、移行ポリシーで構成された競合解決に基づいて処理されます。
§ グループ モデレーター – グループ モデレーターを移行するには、移行ポリシーでモデレーターのユーザー マッピングまたはドメイン マッピングが構成されていることを確認します。
§ メッセージの承認が不要な送信者の追加 – この設定の送信者を移行するには、移行ポリシーで送信者のユーザー マッピングまたはドメイン マッピングが構成されていることを確認します。
§ メッセージが承認されなかった場合に送信者に通知する – この設定は、移行ポリシーで構成された競合解決に基づいて処理されます。
o メンバーシップの承認を編集する
§ グループに参加 – この設定は、移行ポリシーで構成された競合解決に基づいて処理されます。
§ グループから脱退 – この設定は、移行ポリシーで構成された競合解決に基づいて処理されます。
o メール ヒント
§ 既定のメール ヒント – この設定は、移行ポリシーで構成された競合解決に基づいて処理されます。
§ メール ヒントの翻訳 – カスタム メール ヒントの翻訳のみは移行できます。
•MigrateLegalHoldFolders – 移行元メールボックスが法的 (訴訟) 保留中の場合、SubstrateHolds、バージョン、パージ、DiscoveryHolds フォルダー内のデータのみを移行するかどうかを定義します。
既定では、この機能は無効になっています。SubstrateHolds、バージョン、パージ、DiscoveryHolds フォルダー内のデータは移行されません。
SubstrateHolds、バージョン、パージ、DiscoveryHolds フォルダー内のデータのみを移行する場合は、カスタム機能 セクションに "MigrateLegalHoldFolders=true" 文字列を追加して、この機能を有効にすることができます。
*注意: この機能はグループ メールボックスに利用できません。
*注意: SubstrateHolds、バージョン、パージ、DiscoveryHolds フォルダー内のデータを削除または更新することはできません。そのため、最終移行の完了後にこの 4 つのフォルダー内のデータを移行することを推奨します。
•IllegalCharacterReplace – フォルダー名に含まれている無効な文字を指定した有効な文字に置き換えるかどうかを定義します。既定では、フォルダー名に含まれている無効な文字は置き換えられません。フォルダーの移行は失敗する場合があります。
フォルダー名に含まれている無効な文字を指定した有効な文字に置き換える場合、カスタム機能 セクションに IllegalCharacterReplace=” ” 文字列を追加して、目的の文字を文字列の値として入力します。例: IllegalCharacterReplace=AA
•IsMigrateMIPProtectionTemplateAsLabel – 秘密度ラベルとしてメールに適用された保護テンプレートを移行するかどうかを定義します。既定では、この機能は無効になっています。メールに適用された保護テンプレートは移行されません。
メールに適用された保護テンプレートを移行ポリシーの メールの秘密度ラベルを管理する方法を選択します セクションで選択したオプションに基づいて移行する場合、カスタム機能 セクションに IsMigrateMIPProtectionTemplateAsLabel=true 文字列を追加して、この機能を有効化することができます。
•MigrateCustomAddressType – ユーザー / リソース / 共有メールボックスのカスタム メール アドレスを移行するかどうかを定義します。既定では、この機能は無効になっています。これらのメールボックスのカスタム メール アドレスは移行されません。
*注意: SMTP および EUM タイプのカスタム メール アドレスをサポートしません。
これらのメールボックスのカスタム メール アドレスを移行する場合、カスタム機能 セクションに MigrateCustomAddressType=” ” 文字列を追加して、メール アドレス タイプを文字列値として入力します。例: MigrateCustomAddressType=X400。複数のカスタム メール アドレス タイプを構成する場合、タイプをセミコロン (;) で区切ります。例: MigrateCustomAddressType=X400;CcMail
*注意: この機能を有効にすると、ユーザー マッピング 内のドメイン マッピングのみがサポートされます。