Exchange オンプレミス移行ポリシーでは、Exchange オンプレミス オブジェクトの移行範囲、競合解決、ユーザー / グループのマッピング方法、移行の詳細オプションを定義することができます。
Exchange オンプレミス移行の移行ポリシーを構成する方法については、以下の説明を参照してください。
1. 画面左側の 設定 > ポリシー をクリックします。
2. [移行ポリシー] をクリックして 移行ポリシー ページにアクセスします。
3. Exchange オンプレミス タブをクリックします。
4. [移行ポリシーの作成] をクリックします。移行ポリシーの作成 パネルが表示されます。
5. ポリシーの名前と説明 (必須ではありません) を入力して、[次へ] をクリックします。
6. 移行対象 セクションで、移行するオブジェクトを定義するフィルターを構成します。
•オブジェクト – 移行する移行元オブジェクトを選択します。
*注意: 移行元または移行先メールボックスがアーカイブ メールボックスである場合、オートコンプリート リストは移行できません。
*注意: 回復可能なアイテム フォルダー の移行を選択した場合、削除 フォルダーのみが移行できます。
•アーカイブ メールボックス – アーカイブ メールボックスを移行するかどうかを選択します。
•フォルダー – 移行に含むまたは排除するメールボックス フォルダーを定義します。
o すべて – すべての移行元フォルダーは移行されます。
o 含む – テキスト ボックスに移行するフォルダー名を入力します。セミコロン (;) で複数のフォルダー名を区切ります。
o 排除する – テキスト ボックスに移行で除外するフォルダー名を入力します。セミコロン (;) で複数のフォルダー名を区切ります。
•メールの時間範囲 – 次の日付以降・次の日付以前 チェックボックスを選択し、送信時間を選択して特定の時間範囲内のメール タイプのアイテムのみを移行します。アイテム タイプは、アイテムが保存されているフォルダーによって異なります。会議要求、削除済みアイテム と 回復可能なアイテム フォルダー内のアイテムのタイプもメールであり、これらのアイテムは メールの時間範囲 フィルターでフィルターすることができます。
7. 競合解決 セクションで、移行元メールボックス アイテムが、移行先の既存のメールボックス アイテムと競合する場合の競合解決を構成します。各競合解決の詳細については、以下の表を参照してください。
解決方法 |
競合 |
競合なし |
スキップする |
競合アイテムを無視し、移行先では何も実行しません。 |
新しいアイテムが作成されます。 |
上書きする |
移行先で競合アイテムを削除した後に移行元コンテンツで上書きします。 |
新しいアイテムが作成されます。 |
8. 競合解決の構成が完了後に、[次へ] をクリックします。
9. 追加のオプション & マッピング ステップで、移行の以下の設定を構成することができます。
•削除を同期する – このチェックボックスを選択すると、移行後に移行元メール / カレンダー アイテム / タスク / 連絡先 / 連絡先リスト / ジャーナル / メモが削除された場合、その後の増分移行で移行先のデータも削除されます。
•ユーザー マッピングに基づいて、送信者 / 受信者のメール アドレスを置き換える – 移行元メール送信者 / 受信者のメール アドレスを移行先メール送信者 / 受信者のメール アドレスに置き換える場合にこのチェックボックスを選択します。移行でこの設定を利用可能にする場合、移行元メール アドレスに対してユーザー マッピングを構成する必要があります。
•指定の日付以前に受信したメールをアーカイブ メールボックスに移行する – このチェックボックスおよび日付を選択すると、その日付以前の移行元メールが移行先のアーカイブ メールボックスに移行されます。Exchange 管理センターで、移行先メールボックスの アーカイブ が有効になっていることを確認してください。
*注意: この設定は、移行先 Microsoft 365 グループ メールボックスに使用できません。
•移行元データを指定した移行先フォルダーに移行する – このチェックボックスを選択してフォルダー名を入力すると、移行元メールボックス内のメール タイプのフィルダー内のすべてのデータ (アーカイブ フォルダー、サブフォルダー、削除済みデータなど) が指定した移行先フォルダーに移行されます。
•フォルダーのマッピングに使用する移行元言語を選択 – 既定では、Fly は WellKnownFolderName プロパティに基づいてメールボックス フォルダーを移行します。ただし、Exchange API 制限により、Exchange 2010 (SP1 から SP3 へ) からの移行では、WellKnownFolderName プロパティではなく、フォルダー名のみに基づいてメールボックス フォルダーを移行できます。移行元 Exchange および移行先 Exchange の言語が異なる場合、移行先でフォルダーが異なる言語で重複することを回避するため、ドロップダウン リストから移行元言語を選択してフォルダーをマッピングします。
•ユーザー
マッピング – ユーザー マッピングを使用すると、移行元ユーザー / グループを移行先ユーザー / グループにマッピングすることができます。移行元のドメインを移行先のドメインにマッピングすることもできます。フィールドの右にある
追加 () ボタンをクリックして、新しいユーザー マッピングを作成します。ユーザー マッピングの作成方法を表示するには、ユーザー マッピングの作成 を参照してください。
ドロップダウン リストから作成済みのユーザー マッピングを選択し、[詳細の表示] をクリックして選択したユーザー マッピングの詳細情報を表示することができます。ユーザー マッピングを検索 テキスト ボックスにユーザー マッピングのキーワードを入力し、キーボードで Enter キーを押してユーザー マッピング検索することができます。
プロパティ |
ユーザー プリンシパル名 |
ユーザー プリンシパル名プレフィックス |
表示名 |
メール アドレス |
メール アドレス プレフィックス |
プロパティの例 |
JohnSimon@onmicrosoft.com |
JohnSimon@ |
JohnSimon |
JohnSimon@onmicrosoft.com |
JohnSimon@ |
•カスタム機能 – Exchange オンプレミス移行で、対応するカスタム機能の文字列を入力することで追加のカスタム機能を追加することができます。[カスタム機能の追加] をクリックし、カスタム機能の文字列を入力してカスタム機能を構成します。詳細については、Exchange オンプレミス移行のカスタム機能 を参照してください。
10. オプション、マッピング、カスタム機能の文字列の構成後に [次へ] をクリックします。
11. 移行後に特定の受信者に移行メール通知を送信するには、通知 設定を構成します。
•プロジェクト レベルの通知を送信する (プロジェクト内のすべてのマッピング) – 移行メールの通知は、プロジェクト レベルに基づいており、プロジェクト名および各移行状態のマッピング数の概要を表示します。
o 頻度 – 正の整数を入力して通知の定期的頻度を定義します。
o 開始日時 – 最初の通知を送信する開始日時を選択します。後の通知は頻度に基づいて選択した日時に送信されます。
通知の終了日時を構成する場合は、終了日時を構成する チェックボックスを選択し、日時を選択することができます。
o 移行メール通知の送信先 – 通知を受信する受信者を定義します。
o メール テンプレート – 追加 () ボタンをクリックすることで通知用のメール テンプレートを作成します。メール テンプレートの作成方法については、メール設定の管理 を参照してください。ドロップダウン リストから既存のメール テンプレートを選択することもできます。
•個別のマッピング レベルの通知を送信する – 移行メールの通知は、マッピング レベルに基づいて、移行状態、プロジェクト名、移行元および移行先メール アドレス、移行の開始・終了時間、移行担当者の概要を表示します。
o マッピングの通知範囲を定義する – 失敗したマッピングのみ を選択して、失敗したマッピングの通知のみを送信します。すべてのマッピング を選択して、すべてのマッピングの通知を送信します。
o 移行メール通知の送信先 – 通知を受信する受信者を定義します。
§ 移行元エンドユーザー – 移行元のエンドユーザーが通知を受信します。
§ 移行先エンドユーザー – 移行先のエンドユーザーが通知を受信します。
§ 移行の実行者 – 移行を実行するユーザーは通知を受信します。
§ 追加の受信者 – 他の受信者のメール アドレスを入力します。セミコロン (;) で複数のメール アドレスを区切ります。
o メール テンプレート – 追加 () ボタンをクリックすることでメール通知用のメール テンプレートを作成します。メール テンプレートの作成方法については、メール設定の管理 を参照してください。ドロップダウン リストから既存のメール テンプレートを選択することもできます。
12. [保存] をクリックして移行ポリシーを保存します。
移行ポリシー ページで、既存のポリシーを管理することができます。
•既定に設定 – ポリシーを選択し、[既定に設定] をクリックして既定のポリシーに設定します。既定のポリシーはプロジェクトを作成する際に自動選択されます。
•編集 – ポリシー名リンクをクリックしてポリシーを編集します。
•削除 – ポリシーを選択し、[削除] をクリックしてポリシーを削除します。複数のポリシーを選択し、[削除] をクリックして複数のポリシーを削除することもできます。
•コピー – 以下の手順を完了して、同様な構成で新しいポリシーを迅速に作成することができます。
i. 対象ポリシーを選択し、[コピーの作成] をクリックします。
対象ポリシーを開き、移行ポリシーの編集 ページで [コピーの作成] をクリックすることもできます。
ii. 移行ポリシーのコピー ページで設定を確認し、必要に応じて更新を実行します。
iii. [保存] をクリックします。