共有予定表権限の移行

Fly では、共有予定表の権限を移行する方法が 2 種類提供されています。Fly インターフェイスで事後移行ジョブを実行して共有予定表権限を自動的に移行するか、Fly が提供したスクリプトを使用して共有予定表権限を手動で移行します。

共有予定表権限を移行する前に、以下の点に注意してください。

    この機能は、メールボックスを移行する場合にのみ利用できます。また、Exchange PowerShell が移行元および移行先で利用可能であることを確認してください。

    予定表権限を移行するユーザー / メールが有効なセキュリティ グループのユーザー マッピングが構成されていることを確認してください。

    移行できる権限は、既定の予定表および既定予定表フォルダーのサブフォルダー内の予定表の権限のみです。

    予定表の権限が移行先に移行された後、共有先ユーザーに通知が送信されます。通知を表示するには、ユーザーはメールボックスにログインし、共有された予定表を承諾する必要があります。

    組織内のユーザー に構成した権限を移行することはできません。

Fly インターフェイスでの共有予定表権限の移行

Fly インターフェイスで共有予定表の権限を移行する方法については、以下の説明を参照してください。

1.   左画面で [プロジェクト] をクリックして プロジェクト ページにアクセスして、プロジェクトの名前をクリックします。

2.   プロジェクト マッピング ページで、共有予定表権限を移行するマッピングを選択します (複数選択可能)

3.   [移行後] をクリックし、共有予定表権限の移行 を選択して共有予定表権限を移行します。

Fly が提供するスクリプトでの Exchange Online 共有予定表権限の移行

Fly が提供するスクリプトで共有予定表の権限を移行する方法については、以下の説明を参照してください。

1.   https://github.com/AvePoint/FLY-Migration/tree/master/Scripts をクリックして、MigrateCalendarPermissions.zip ファイルを検索します。

2.   MigrateCalendarPermissions.zip ファイルを、スクリプトを実行するマシンにダウンロードし、ZIP ファイルを解凍します。

3.   解凍された MigrateCalendarPermissions フォルダーで、MailboxMappings.csv ファイルを検索して、以下のスクリーンショットに表示されるようにファイルを構成します。移行プランで移行元・移行先メール アドレスを構成し、ファイルを保存します。

Mailbox mapping format.

*注意: Fly はメールボックス内の既定予定表フォルダーを取得することができます。既定予定表フォルダーの名前が 予定表 です。ただし、予定表フォルダーの名前は別の言語の予定表ではない場合、user@contoso.onmicrosoft.com:\foldername 形式で該当する言語のフォルダー名およびメール アドレスを入力します。

特定の予定表を移行する場合は、user@contoso.onmicrosoft.com:\foldername\calendarname の形式で予定表の完全パスを入力する必要があります。

4.   解凍された MigrateCalendarPermissions フォルダーで、UserMappings.csv ファイルを検索して、以下のスクリーンショットに表示されるようにファイルを構成します。予定表権限をマッピングする移行元・移行先ユーザー / セキュリティ グループを構成して、ファイルを保存します。

User mapping format.

5.   Windows PowerShell を使用して移行元 Exchange Online 環境に接続します。

詳細については、https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/exchange/exchange-online-powershell-v2?view=exchange-ps を参照してください。

6.   解凍された MigrateCalendarPermissions フィルダーで、GetCalendarPermissionMappings.ps1 スクリプトを検索し、Windows PowerShell を使用してスクリプトを実行します。

実行の完了後、フォルダーに CalendarPermissionMappings_(TimeStamp).csv ファイルが生成されます。このファイルでは、DestinationUser 列の値が空白である場合、Fly UserMappings.csv ファイルで構成されたこの移行先ユーザー / グループが見つからないことを意味します。この CSV ファイルで移行先ユーザー / グループの正しいメール アドレスを確認して入力することができます。

7.   Windows PowerShell を使用して移行先 Exchange Online 環境に接続します。

詳細については、https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/exchange/exchange-online-powershell-v2?view=exchange-ps を参照してください。

8.   解凍された MigrateCalendarPermissions フィルダーで、SetCalendarPermissions.ps1 スクリプトを検索し、Windows PowerShell を使用してスクリプトを実行します。

The command lines.

9.   ステップ 6 で生成された CalendarPermissionMappings_(TimeStamp).csv ファイルのパスを入力して、キーボードの Enter キーを押します。

10. 実行後、予定表権限は移行されます。移行状態を確認するには、解凍された MigrateCalendarPermissions フォルダーで生成された Report_SetCalendarPermissions_(TimeStamp).csv レポートを表示することができます。