移行元チャット メンバーを予期しない移行先ユーザーにマッピングし、それらの移行先ユーザーに移行先のチャットおよびチャット メッセージを表示しない場合、以下の説明を参照して、特定の移行先ユーザーから移行先チャットおよびチャット メッセージを非表示にすることができます。
1. 移行元チャットをスキャンして、チャットを非表示にする対象移行先ユーザーの移行元チャット メンバーが存在する場所を特定するには、以下の説明を参照してください。
a. 移行元テナントでカスタム アプリを作成し、以下の権限をアプリに追加します。
API |
アクセス許可 |
タイプ |
説明 |
Microsoft Graph |
User.Read.All |
アプリケーション |
チャット ユーザー プロファイルの情報を取得します。 |
Chat.ReadBasic.All |
アプリケーション |
チャット情報を取得します。 | |
ChatMember.Read.All |
アプリケーション |
チャット ユーザーを取得します。 |
b. ツール パッケージのストレージ場所 にアクセスして、ChatScanTool.zip ファイルをダウンロードします。
c. ネットワークに接続している場所に ZIP ファイルを解凍します。
d. 解凍されたフォルダーで CSV ファイルを作成し、ファイル名を Users にします。
e. CSV ファイルの各行に、スキャンする移行元チャット メンバーのユーザー名を入力します。
f. 解凍されたツール フォルダーで、ChatScanTool.exe.config 構成ファイルを特定し、メモ帳で開きます。
g. 構成ファイルで、テナント ID、ユーザー リストの CSV ファイル パス、ステップ a で作成されたカスタム アプリのアプリ ID およびシークレット キーを構成します。
h. 解凍されたフォルダーで Reports フォルダーを作成します。
i. ChatScanTool.exe アプリケーション ファイルをダブルクリックし、構成したユーザーのチャットをスキャンします。
スキャンの完了後、スキャンされた移行元チャットを含むレポート ファイルは Reports フォルダーに生成されます。
2. チャットをこれらの移行先ユーザーに非表示にする場合、以下の説明を参照してください。
a. ツール パッケージのストレージ場所 にアクセスして、HideChatTool.zip ファイルをダウンロードします。
b. ネットワークに接続している場所に ZIP ファイルを解凍します。
c. Windows PowerShell で Consent User.ps1 ファイルを実行して、必要な権限に同意します。
d. サインイン ページで、移行先テナントの グローバル管理者 アカウントでサインインします。
e. [組織の代理として同意する] オプションを選択し、[同意] をクリックして組織のユーザーの代理として権限に同意します。
f. 解凍されたフォルダーで、CSV ファイルを作成し、ファイル名を Chats に指定します。
g. ステップ 1 > i でスキャンされた移行元チャット ID に基づいて、移行ジョブ レポートで対応する移行先チャット ID を検索します。
h. 移行先ユーザーに非表示にする移行先チャットの ID を Chats.csv ファイルにコピーします。
i. 移行先チャットを非表示にする移行先ユーザーに、Windows PowerShell で TeamChatData.ps1ファイルを実行し、自分の資格情報でサインインすることを依頼します。
ジョブの完了後、チャットはこれらの移行先ユーザーに非表示にします。非表示の結果を含むレポート ファイルはツール フォルダーに生成されます。
3. チャットを希望の移行先チャット メンバーに移行するには、移行元チャット メンバーを移行先ユーザーにマッピングするようにユーザー マッピングを更新して、移行ジョブを再実行します。