チャット移行アシスト ツール

アシスト ツールを使用して、Fly によって作成された移行先チャットに対して、以下の管理操作を実行することができます。

    1 プレースホルダー アカウントを保持して、特定の移行先チャットからその他のチャット メンバー (サービス アカウントまたは同意ユーザーを含む) を削除します。

    2 Fly によって新規作成されたすべての移行先チャットから、移行先サービス アカウント・移行先委任アプリ プロファイルの同意ユーザーおよびプレースホルダー アカウントを削除することができます。

*注意: すべての移行が完了しており、移行先チャットが管理されている場合にこの機能を実行することをお勧めします。

    3 すべての移行先チャットから特定の内部ユーザーを削除します。

    4 特定のチャットから、サービス アカウント・同意ユーザーとプレースホルダー アカウントを削除します。

    5 すべての移行先チャットから特定の外部ユーザーを削除します。

    6 すべての移行先チャット ユーザーから特定のチャットを削除します。

    7 サービス アカウントまたは同意ユーザーを特定の移行先チャットに追加します。

    8 特定のユーザーからのチャットをすべてスキャンします。

    9 移行されたチャット メッセージ内のリンクを置き換えます。

アシスト ツールを準備して実行するには、以下の説明を参照してください。

1.   ツール パッケージのストレージ場所 にアクセスし、ChatMigrationAssistTool.zip ファイルをダウンロードして、ZIP ファイルを解凍します。

2.   解凍されたツール フォルダーで、ChatMigrationAssistTool.exe.config ファイルをメモ帳で開きます。

3.   CONFIG ファイルの以下のノードでアカウントを構成します。

The CONFIG file. 

    <add key="ServiceAccount" value=" "/> 移行先サービス アカウント・同意ユーザーのユーザー プリンシパル名を value=" " パラメーター値として構成します。

    <add key="PlaceHolderUser" value=" " /> プレースホルダー アカウントのユーザー プリンシパル名を value=" " パラメーター値として構成します。

    <add key="ProxyURL" value=" " /> ツールを実行するマシンにネットワーク接続がある場合、このノードをスキップすることができます。ネットワーク接続がない場合、IP:Port 形式でプロキシを value=" " パラメーターの値として構成します。<add key="ProxyUserName" value=" " /> ノードでプロキシ サーバーにログインするユーザーを構成し、<add key="ProxyPassword" value=" " /> ノードでプロキシ サーバーへのアクセス用のパスワードを構成します。

    <add key="AppId" value=" " /> 既定では、接続のために Fly Built-in アプリを取得して使用します。カスタム アプリを使用する場合、カスタム アプリ ID value=" " パラメーター値として構成します。

*注意: アプリを暗号化するために、カスタム アプリのクライアント シークレットまたは証明書が構成されていることを確認してください。カスタム アプリを暗号化するために証明書の使用を選択した場合、ChatMigrationAssistTool.exe ファイルと同じディレクトリに証明書を保存します。その後、以下のノードの構成を続行します。

    <add key="CertificateFileName" value=" " /> 証明書ファイル名を value=" " パラメーター値として入力します。

    <add key="CertificatePassword" value=" " /> 証明書のパスワードを value=" " パラメーター値として入力します。

4.   ステップ 1 ~ 3 はすべての機能に適用されます。機能 2機能 3機能 5 を使用するには、このステップを無視して直接ステップ 5 に移動します。

その他の機能を使用するには、先に以下の準備をしてください。

    機能 1 CSV ファイルを用意し、チャット メンバーを削除するチャットのチャット ID を以下のスクリーンショットのように設定します。

Chat ID example

    機能 4 CSV ファイルを用意し、チャット メンバーを削除するチャットのチャット ID を以下のスクリーンショットのように設定します。

Chat ID example

    機能 6 CSV ファイルを作成し、各行に削除するチャットの ID を入力します。

CSV file of chat ID.

    機能 7:

i.    移行先テナントでカスタム アプリを作成し、以下の権限をアプリに追加します。

API   

アクセス許可   

タイプ   

説明

Microsoft Graph

User.Read.All 

アプリケーション   

チャット ユーザー プロファイルの情報を取得します。  

Chat.ReadWrite.All 

アプリケーション   

チャット メンバーを取得して変更します。 

 

ii.   CSV ファイルを作成し、各行にサービス アカウントまたは同意ユーザーを追加するチャットの ID を構成します。

CSV file of chat ID.

i.    <add key="AppId" value=" " /> ノードで、カスタム アプリ ID value=" " パラメーター値として構成します。

    機能 8:

i.    移行先テナントでカスタム アプリを作成し、以下の権限をアプリに追加します。

API

アクセス許可

タイプ

説明

Microsoft Graph

User.Read.All

アプリケーション

チャット ユーザー プロファイルの情報を取得します。 

Chat.ReadBasic.All

アプリケーション

チャット情報を取得します。

ChatMember.Read.All

アプリケーション

チャット ユーザーを取得します。

 

ii.   CSV ファイルを作成し、各行にチャットをスキャンする移行先チャット メンバーのユーザー名を入力します。

CSV file of chat members.

iii.  <add key="AppId" value=" " /> ノードで、カスタム アプリ ID value=" " パラメーター値として構成します。

    機能 9:

i.    解凍されたツール フォルダーで、UrlMapping.csv ファイルを開きます。

ii.   特定の移行先チャット ユーザーにリンクを置き換えるには、URL マッピングを構成します。以下のスクリーンショットのように、Original Url 列に現在のドメイン付きのユーザー OneDrive サイトの完全 URL を入力し、New Url 列に最終のドメイン付きのユーザー OneDrive サイトの完全 URL を入力します。

Configuring OneDrive site URL mappings for specific users.

すべての移行先チャット ユーザーにリンクを置き換えるには、1 つの URL マッピングのみを構成します。以下のスクリーンショットのように、Original Url 列に現在のドメイン名を入力し、New Url 列に最終のドメイン名を入力します。

Configuring domain URL mappings for all users.

5.   ChatMigrationAssistTool.exe ファイルを右クリックし、管理者として実行 を選択します。

6.   移行先サービス アカウント (または移行先委任アプリ プロファイルの同意ユーザー) Microsoft 365 グローバル管理者であるかどうかによって、0123456789 のいずれかを入力して機能を指定します。

    移行先のサービス アカウントまたは同意ユーザーが Microsoft 365 グローバル管理者である場合、123456789 を入力してキーボードの Enter キーを押し、対応する機能を直接実行します。

Functions.

Microsoft のサインイン ページで、移行先のサービス アカウントまたは同意ユーザーを使用して移行先テナントにサインインし、[組織の代理として同意する] オプションを選択します。

    移行先のサービス アカウントまたは同意ユーザーが Microsoft 365 グローバル管理者でない場合、先に 0 を入力して権限をサービス アカウント・同意ユーザーに同意する必要があります。1 を入力してキーボードの Enter キーを押し、サービス アカウントの権限に同意する必要があります。 

Microsoft のサインイン ページで、Microsoft 365 グローバル管理者を使用して移行先テナントにサインインし、認証ページで [組織の代理として同意する] オプションを選択します。

ChatMigrationAssistTool.exe ファイルを再度右クリックし、管理者として実行 を選択します。123456789 を入力してキーボードの Enter キーを押し、対応する機能を実行します。Microsoft サインイン ページで、移行先サービス アカウントまたは同意ユーザーを使用して移行先テナントにサインインします。

*注意: 以下の機能にも追加の入力が必要です。

    機能 1 1 を入力した後、ステップ 4 で構成されたチャット ID を含む CSV ファイルの完全パスを入力して、キーボードで Enter を押します。

    機能 3 3 を入力した後、削除するユーザーのユーザー プリンシパル名を入力し、キーボードの Enter キーを押します。

    機能 4 4 を入力した後、ステップ 4 で構成されたチャット ID を含む CSV ファイルの完全パスを入力して、キーボードで Enter を押します。

    機能 6 6 を入力した後、ステップ 4 で構成されたチャット ID を含む CSV ファイルの完全パスを入力して、キーボードで Enter を押します。

    機能 7 7 を入力した後、ステップ 4 で構成されたチャット ID を含む CSV ファイルの完全パスを入力して、キーボードで Enter を押します。

    機能 8 8 を入力した後、ステップ 4 で構成されたユーザー名を含む CSV ファイルの完全パスを入力して、キーボードで Enter を押します。

    機能 9 9 を入力した後、UrlMapping.csv ファイルの完全パスを入力して、キーボードの Enter キーを押します。

プロセスが開始されます。プロセスが完了すると、CSV ファイルが生成され、結果がレポートされます。

*注意: ステップ 6 12、または 4 を入力してサービス アカウントまたは同意ユーザーを削除し、移行先でチャットを再作成する場合は、Microsoft Teams チャット移行ポリシーの カスタム機能 セクションに CreateNewChatIfServiceAccountIsLeave=true 文字列を追加し、完全移行ジョブを再実行することができます。移行元チャット ユーザーの正しいユーザー マッピングを構成していることを確認してください。

*注意: 9 を入力して移行されたチャット メッセージ内のリンクを置き換える場合、以下のことに注意してください。

    移行先のサービス アカウントまたは同意ユーザーがチャットに存在しない場合、ジョブ中にチャット全体はスキップされます。

    移行されたメッセージの送信者が移行先のサービス アカウントではない場合、ジョブ中にそのメッセージはスキップされます。

    チャットまたはメッセージ内のリンクが前回のジョブで置き換えられた場合、現在のジョブ中にそのチャットまたはメッセージはスキップされます。この場合、UrlMapping.csv ファイル内の最終ドメインを持つ URL を別の URL に更新し、リンクを新しい URL に置き換えるには、別のジョブを実行する前に、解凍したツール フォルダーから Cache フォルダーを削除する必要があります。

    元のメッセージおよび返信で送信されたリンクのみを置き換えることができます。以下のスクリーンショットのような返信メッセージ内のリンクは、ジョブでスキップされます。

Links in replied messages.