EnPower では、アプリを活用するため、キャンバス アプリを 1 件の環境から他の環境にコピーすることができます。
コピーには分析およびコピーの 2 つのステージが含まれます。コピーする前に、EnPower はコピーするアプリを分析する必要があります。これにより、アプリの詳細設定を取得し、アプリが EnPower でコピーできるかどうか、コピー用の追加構成が必要であるかどうかを分析できます。分析の完了後、分析レポートにアクセスしてコピーを実行することができます。
*注意: コピーするために、AvePoint Online Services で構成されたサービス アカウントが必要です。サービス アカウントは、Dataverse を使用しているコピー元環境で割り当てられたシステム管理者ロールを持つ必要があります。コピー元環境が Dataverse を使用していない場合、サービス アカウントは環境の管理者である必要があります。
コピーするには、以下の説明を参照してください。
1. Power Apps ページで、コピーするアプリを選択して、[コピー] をクリックします。
*注意: 1 回につき複数のアプリをコピーする場合、選択したアプリは同一環境に存在する必要があります。
2. コピー ページで、以下の設定を構成します。
•コピー先 – リソースのコピー先環境を選択します。
•サービス アカウント – コピーに使用するサービス アカウントを選択します。[同期] をクリックして、AvePoint Online Services から利用可能なサービス アカウント プロファイルを同期することができます。
•追加設定 – 分析に向けて AvePoint Online Services で構成されたアプリ プロファイルを選択できます。選択すると、オブジェクト ID の代わりに、わかりやすい表示名および URL が分析レポートに表示されます。アプリ プロファイルが必要な権限については、Power Platform 管理の権限 を参照してください。
3. 選択したアプリは Power Apps セクションで一覧表示されます。同一環境内の他のアプリを検索し、検索したアプリをリストに追加してコピーすることができます。
4. [分析] をクリックします。コピーの分析 確認ウィンドウが表示されます。[OK] をクリックして続行します。コピーの分析プロセスが開始されます。
*注意: リソースを分析するため、サービス アカウントはアプリの共同所有者として追加されます。[プロセス完了後に権限を削除する] を選択して、コピー分析プロセスの完了後に権限を削除することができます。
5. プロセスの完了後、プロセス センター に移動してオブジェクト名をクリックし、分析結果を確認してコピーを実行します。
6. コピー ページでは、[分析レポートのエクスポート] をクリックします。レポートのエクスポート プロセスが開始されます。プロセス センター に移動してエクスポートされたレポートをダウンロードすることができます。
7. コピー ページでは、削除 ()
ボタンをクリックし特定のアプリをコピー
リストから削除することもできます。
8. コピー リストが完了すると、[続行] をクリックしてコピーの接続構成を完成します。
9. コピー先でアプリが使用する接続を選択します。コピーに利用可能な接続が存在しない場合、EnPower で接続を作成するか、対応する管理センターに移動して手動で作成することができます。EnPower 内の作成できる接続のタイプを表示するには、付録 D – 対応しているコピー用のコネクタの一覧 を参照してください。
10. [次へ] をクリックして、競合解決の設定に移動します。以下の構成を完了してください。
•権限のコピー – コピーしようとするリソースの権限構成をコピーするかどうかを選択します。既定では、EnPower は権限の構成をコピーしません。これにより、コピーの完了後、コピー先環境で構成を完了する必要があります。リソースの権限構成を選択した場合、リソースへのアクセス権を持つユーザーはコピー先環境に追加されます。
•コピー先環境でコピーによって競合が発生した場合の競合解決を構成します。新しいアプリを作成するか、コピー先の既存のアプリをコピーされたアプリに置き換えるかを選択できます。既定では、コピー先環境内の新しいアプリ名はコピーされたものと同じになります。必要に応じて、名前を変更することができます。
11. [コピー] をクリックして、コピー の確認ウィンドウが表示されます。[OK] をクリックして続行します。リソースのコピー プロセスが開始されます。プロセス センターの詳細については、プロセス センター を参照してください。
*注意: サービス アカウントは、コピーを完了するために競合解決がコピー先で既存のアプリを置き換える場合、アプリの共同所有者として追加されます。[プロセス完了後に権限を削除する] を選択して、コピープロセスの完了後に権限を削除することができます。コピーするリソースには SharePoint 接続が含まれている場合、接続のアカウントには関連サイトの 閲覧 権限が付与され、処理後にその権限は削除されます。