ユーザー権限のクローン / 転送サービスを構成することにより、ユーザーの権限を別のユーザーの権限と同じものにすることができます。多くの組織は、ロール (役割や役職) の変更を頻繁に行っています。このサービスは、IT 管理者によってあらかじめ定義された設定に基づき、権限のコントロールをビジネス ユーザーに付与します。
設定 内の 要求の管理 グループで [サービス] をクリックすると、サービスの作成・管理を開始します。
ユーザー権限のクローン / 転送 サービスの作成・編集画面で、以下の設定を構成します。
*注意: すべてのタイプのサービスに共通するサービス設定については、共通サービス設定 を参照してください。
1. 範囲 – ツリーを展開し、該当するチェックボックスを選択して指定のノードを選択します。
以下のオプションを有効にすることもできます。
•要求ページからツリーを非表示にする – ビジネス ユーザーが手動でサイト コレクションの URL を入力して権限のクローン / 転送の範囲を構成することのみを許可する場合、このチェックボックスを選択します。要求範囲ツリーはビジネス ユーザーに非表示され、URL を追加する をクリックして、テキスト ボックスにサイト コレクションの URL を入力することができます。
• SharePoint Online コンテキストを使用してサービス要求範囲を自動的に設定する – サービス要求範囲で SharePoint Online コンテキストを取得して使用できる場合、このチェックボックスを選択します。サイト情報カード アプリ パーツまたは AvePoint Cloud Governance アプリ ページから開始された要求で、サイト情報カードまたは AvePoint Cloud Governance アプリ ページが存在するサイト コレクションの URL が取得されます。サイト コレクション URL は自動的に要求範囲として使用されます。以下のオプションのいずれかを選択します。
o ビジネス ユーザーが URL を編集することを許可する – サイト コレクション URL が自動的にテキスト ボックスに入力され、要求者は URL を編集することができます。
o ビジネス ユーザーに読み取り専用として表示する – サイト コレクション URL が読み取り専用として表示され、要求者は URL を編集することができません。
o ビジネス ユーザーから隠す – サイト コレクション URL は、要求者から隠されます。
2. クローン元ユーザーの選択の制限 – 権限のクローン元または転送元とするクローン元ユーザー / グループの範囲を設定し、以下の設定を構成します。
•すべてのユーザー / グループを許可する – このオプションを選択すると、ビジネス ユーザーは選択した範囲内のすべてのユーザー / グループをクローン元ユーザーとして選択することができます。
•ピアおよび直属の部下 / 部下を許可する (SharePoint Online 標準インスタンス ユーザーのみが使用可能) – このオプションを選択すると、ビジネス ユーザーは、要求者によって管理されているユーザーおよび要求者と同じ役職名を持つユーザーを、クローン元ユーザーとして選択することができます。
•直属の部下 / 部下を許可する (SharePoint Online 標準インスタンス ユーザーのみが使用可能) – このオプションを選択すると、ビジネス ユーザーは、要求者によって管理されているユーザーをクローン元ユーザーとして選択することができます。
3. クローン先ユーザーの選択の制限 – 権限のクローン先または転送先とするクローン先ユーザー / グループの範囲を設定し、以下の設定を構成します。
•すべてのユーザー / グループを許可する – このオプションを選択すると、ビジネス ユーザーは選択した範囲内のすべてのユーザー / グループをクローン先ユーザーとして選択することができます。
•ピアおよび直属の部下 / 部下を許可する (SharePoint Online 標準インスタンス ユーザーのみが使用可能) – このオプションを選択すると、ビジネス ユーザーは、要求者によって管理されているユーザーおよび要求者と同じ役職名を持っているユーザーを、クローン先ユーザーとして選択することができます。
•直属の部下 / 部下を許可する (SharePoint Online 標準インスタンス ユーザーのみが使用可能) – このオプションを選択すると、ビジネス ユーザーは、要求者によって管理されているユーザーをクローン先ユーザーとして選択することができます。
4. 画面右側の矢印アイコンをクリックして次の手順に進みます。
5. 権限オプション – ドロップダウン リストからクローン元ユーザー / グループの権限をクローン先ユーザー / グループに割り当てる方法を選択します。
•追加する – クローン元ユーザー / グループの権限を、クローン先ユーザー / グループに追加します。
•置き換える – クローン先ユーザー / グループの権限を、クローン元ユーザー / グループに置き換えます。
このサービスで権限オプションを割り当てるか、ビジネス ユーザーがこのサービス要求を送信する際に、権限オプションの選択を可能にするかを選択します。選択肢は以下のとおりです。
• IT 管理者毎に割り当てる – ここで構成した権限オプションは、ユーザー権限のクローン サービス要求に適用されます。ビジネス ユーザーに読み取り専用として表示する または ビジネス ユーザーから隠す を選択します。
•ビジネス ユーザー毎に割り当てる – ビジネス ユーザーに対して、権限オプションの構成を許可します。
6. 追加オプション – SharePoint Online セキュリティ グループに存在するクローン元ユーザーの権限の構成方法を選択します。選択肢は以下のとおりです。
•対象ユーザーをクローン先の同じグループに追加する – クローン元ユーザーが存在する SharePoint Online セキュリティ グループに対象ユーザーを追加します。
•クローン元ユーザーの権限をクローン先ユーザーに直接クローンする – クローン元ユーザーのグループの権限をクローン先ユーザーにコピーします。
このサービスで追加オプションを直接割り当てるか、ビジネス ユーザーがこのサービス要求を送信する際に、追加オプションの選択を可能にするかを選択します。選択肢は以下のとおりです。
• IT 管理者毎に割り当てる – ここで構成した追加オプションは、ユーザー権限のクローン サービス要求の範囲で選択したすべてのサイト コレクションに関連付けられます。ビジネス ユーザーに読み取り専用として表示する または ビジネス ユーザーから隠す を選択します。
•ビジネス ユーザー毎に割り当てる – ビジネス ユーザーに対して、追加オプションの構成を許可します。
7. 転送のオプション – 権限の転送時にクローン元ユーザー / グループを管理するオプションを選択します。サービス要求を送信する際に、選択したオプションは既定の選択となります。選択肢は以下のとおりです。
•クローン元ユーザーの固有の権限を除去する – 権限をクローンした後に、クローン元ユーザーまたはグループの権限を除去します。
• SharePoint グループからクローン元ユーザーを除去する – 権限をクローンした後に、SharePoint Online セキュリティ グループからクローン元ユーザーを削除します。
•サイト コレクションからクローン元ユーザーを削除する – 権限をクローンした後に、サイト コレクションからクローン元ユーザーまたはグループを削除します。
このサービスで転送のオプションを直接割り当てるか、ビジネス ユーザーがこのサービス要求を送信する際に、転送オプションの選択を可能にするかを選択します。選択肢は以下のとおりです。
• IT 管理者毎に割り当てる – ここで構成した転送のオプションは、ユーザー権限のクローン サービス要求の範囲で選択したすべてのサイト コレクションに関連付けられます。ビジネス ユーザーに読み取り専用として表示する または ビジネス ユーザーから隠す を選択します。
•ビジネス ユーザー毎に割り当てる – ビジネス ユーザーに対して、転送オプションの構成を許可します。
8. サービス設定の構成完了後、以下のオプションのいずれかを選択します。
•画面左側の矢印アイコンをクリックすると、前の手順に戻って構成を確認・変更することができます。
• [保存] をクリックすると、構成をすべて保存し、サービス管理 画面に戻ります。
• [保存してアクティブ化] をクリックすると、構成をすべて保存し、このサービスをアクティブにします。この作業の完了後、ユーザーはこのサービス要求を送信できるようになります。
• [キャンセル] をクリックすると、構成を保存せずに サービス管理 画面に戻ります。