Microsoft は、平日の昼間における SharePoint Online および OneDrive でのコンテンツ移行、データ損失防止、バックアップ ソリューションなど、バックグラウンド アプリに対してより厳しい調整制限を実装しました。これは、リモート ワークが拡大した結果、SharePoint や OneDrive サービスの可用性と信頼性の確保がこれまで以上に重要となったためです。詳細については、この Microsoft 記事 を参照してください。
これらの期間中、これらのバックグラウンド アプリのスループットは非常に制限されます。ただし、この地域の夜間および週末の時間帯に、サービスはバックグラウンド アプリから大量のリクエストを処理できます。バックアップを正常に完了するために、以下のスケジュール プラクティスをお勧めします。
•営業時間外にバックアップをスケジュールします。
•必要に応じて、稼働日にバックアップの頻度を 2 ~ 3 回に減らすことを検討します。
Microsoft 365 テナントのセキュリティ向上およびバックアップ ジョブ中の SharePoint Online スロットリングの防止を実現するため、Microsoft 365 用のアプリ プロファイルを作成して、自動検出スキャン プロファイルを作成する際に アプリ プロファイルを使用する を認証方法として選択することをお勧めします。
AvePoint Cloud Backup で複数のサービス タイプを保護するには、AvePoint Online Services で複数の Cloud Backup for Microsoft 365 サービス アプリ (アプリ管理 > モダン モード で作成された) を作成することを推奨します。
•Cloud Backup for Microsoft 365 (Exchange 権限) アプリは、Exchange Online およびパブリック フォルダーのバックアップ・リストアに使用されます。
•Cloud Backup for Microsoft 365 (SharePoint 権限) アプリは、SharePoint Online・OneDrive・Project Online のバックアップ・リストアに使用されます。
•Cloud Backup for Microsoft 365 (すべての権限) アプリは、Teams・Microsoft 365 グループ・Viva Engage のバックアップ・リストアに使用されます。
•Viva Engage を保護するには、Cloud Backup for Microsoft 365 (すべての権限) アプリと Viva Engage アプリの両方が必要です。
•Cloud Backup for Microsoft 365 (委任されたアクセス許可) アプリは、Power BI・Power Automate・Power Apps の保護に使用されます。また、Teams チャネル会話を投稿としてリストアする場合または Planner タスク コメントをリストアする場合にこのアプリも必要です。
すべての権限を持つ 1 件の Cloud Backup for Microsoft 365 アプリのみを使用してすべてのサービスを保護する場合、Microsoft テナントで各アプリケーションには独自の API 呼び出しがあるため、スロットリンク問題を増加する可能性があります。
以下のことに注意してください。
•アプリ プロファイル、自動検出、自動検出プロファイルの設定方法の詳細については、AvePoint Online Services ユーザー ガイド を参照してください。
•サイト コレクション (SharePoint Online、Microsoft 365 グループ、Teams、または Viva Engage) の場合、ハイブリッド モードが利用可能になりました。ハイブリッド モードでは、Cloud Backup for Microsoft 365 ジョブは既定でバックアップとリストアにアプリ プロファイルを使用します。アプリ コンテキストで対応していないデータ タイプに対しては、サービス アカウント認証が自動的に使用されます。スロットリングの問題が発生する可能性が高くなるため、サービス アカウントの使用が推奨される方法ではありません。このモードの詳細および有効化については、AvePoint サポート チームまでお問い合わせください。
Microsoft はスロットリングを使用して Microsoft 365 の操作を管理しますが、スロットリング制限がバックアップのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。Microsoft 365 のスロットリングを大幅に軽減するには、Microsoft サポートに連絡して、以下の Exchange パラメーターを調整することができます。
•EwsCutoffBalance: 制限なし
•EwsMaxBurst: 制限なし
•EwsRechargeRate: 制限なし
•EWSMaxConcurrency: 最高の制限