FLY ベスト プラクティス

    FLY の使用を開始する前に、以下の考慮事項を確認することをお勧めします。Microsoft は最近、平日の昼間に、コンテンツの移行、データ損失防止、SharePoint Online および OneDrive for Business のバックアップ ソリューションなど、バックグラウンド アプリに対して厳しい調整制限を実装しました。これらの期間中、これらのアプリのスループットは非常に制限されます。ただし、この地域の夜間と週末の時間帯に、サービスはバックグラウンド アプリから大量のリクエストを処理できるようになります。ここでは、テナントの営業時間外 (夜間や週末など) に移行ジョブのスケジュールを構成することをお勧めします。統合ダッシュボードを使用して移行を注意深く監視するか、Power BI テンプレートを利用してプロジェクト全体のパフォーマンスとスロットリングを把握することで、プランを必要に応じてプランを調整します。

    クラウドからクラウドへの移行を実行する場合、または VM をドメインに追加してクラウドへの移行を実行する場合は、こちらをクリックして Azure アプリ ストア を通じて VM 上の FLY にアクセスします。

    ジョブがスケジュールに従って順番に実行されるように設定されている場合、またはジョブが複数のエージェントで実行されるように設定されている場合、移行を複数のジョブに分割するとパフォーマンスが向上します。

    FLY インストール アーキテクチャに複数のエージェントを含めると、遅延やスロットリングに関するパフォーマンスを改善することができます。また、実行する各ジョブのデータのサイズと構造もパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

    FLY のインストール時、ジョブを順番にスケジュールしたり、複数のエージェントを配置したりすると、以下の場合にパフォーマンスが大幅に向上します。

データ セットが 200 GB を超過する

大量のサイト コレクション、メールボックス、その他のコンテナー オブジェクトが存在する場合 (100 件以上)

大量のアイテムまたはドキュメントが存在する (100,000 件以上)

大量のメタデータを持っているアイテムまたはドキュメントが多く存在する

サーバー間の物理的な距離が 800 km を超過している、または大幅な遅延が存在する