IMAP/POP3 移行は、IMAP または POP3 を対応するメール サーバーからメールを Exchange に移行する場合に役立ちます。API 制限のため、メールのみが IMAP 移行で移行されます。つまり、受信トレイ フォルダー内のメールのみが POP3 移行で移行されます。 移行で対応 / 未対応要素を表示するには、対応状況一覧 を参照することができます。
このセクションでは、IMAP/POP3 ファイルの移行プロセスを理解し、移行プロジェクトを完了する方法に関するガイダンスを提供します。
1. 準備
a. 移行元メールボックスに対して、IMAP または POP3 機能が有効であることを確認します。詳細については、移行準備 を参照してください。
b. メールボックスを Exchange Online に移行する場合、FLY は移行中にテナントで利用可能な Microsoft 365 ライセンスを移行先ユーザーに割り当てることができますが、Microsoft 365 で新しいユーザーを自動的にプロビジョニングしません。移行する前に、移行先テナントでユーザーを準備する必要があります。さらに、Microsoft サポートに連絡して、Microsoft 365 のスロットルを大幅に軽減するために制限を解除してもらうことができます。詳細については、Exchange 移行の準備 を参照してください。移行先メールボックスの許可されているアイテム サイズが移行に対して十分容量が提供されていることも確認します。
移行先 Exchange の保持ポリシーが選択されていることを確認します。移行後、保持ポリシーに基づいてメールボックスをアーカイブする移行済みアイテムが削除または移動される場合、移行先でアイテムが重複になる移行元アイテムが次の増分ジョブで再度移行されます。
c. FLY をインストールして、最新の修正パッチがインストールされていることを確認します。インストールの詳細については、FLY インストール ガイド を参照してください。
d. 必要な Exchange における権限 が付与されるサービス アカウントまたは Microsoft 365 アカウントを準備して、Exchange 環境への接続の追加に使用するサービスアカウント・アプリ プロファイルを追加します。
o アプリプロファイルの作成 - アプリ プロファイルを認証方法として使用する場合、アプリ トークンはデータの管理・移行に使用されます。潜在的な Microsoft スロットルを軽減します。
o サービスアカウントの作成 - サービス アカウントを認証方法として使用する場合、アカウントの資格情報はデータの管理・移行に使用されます。
これらの 2 つの認証を使用すると、データまたは機能の対応状態が異なることに注意してください。認証方法を選択するには、対応状況一覧 を参照することができます。
e. FLY で Exchange 接続の追加 をして、移行先 Exchange に FLY を接続します。
f. Exchange 移行ポリシーの構成 をして、ドメイン マッピング、ユーザー マッピング、競合解決、フィルター ポリシー、メールのユーザー メール アドレスを置き換えるかどうかなどを構成します。
2. 移行
a. 移行プランを構成して移行元メールサーバーに接続し、移行設定を構成して、FLY で移行を実行します。
i. テストデータを使用して簡単な移行プランを設定し、Pilot を実装してアカウントに十分な権限が付与されていることを確認し、プランの構成および移行の結果が移行要件を満たしているかどうかを確認することをお勧めします。
ii. 移行の範囲が大きいため、インターフェイスに移行マッピングを手動で追加しない場合は、IMAP/POP3 マッピング ファイルを準備してマッピングを一括でインポートします。
iii. IMAP/POP3 移行を実行します。
移行プランの作成および移行の実行については、Exchange への移行の実行 を参照してください。
b. 移行状態の表示 を実行して移行結果を検証します。