Exchange Online からのデータの削除

Fly Server は、Exchange Online のアーカイブ メールボックス / ユーザー メールボックスからデータを削除するツールを提供しています。Fly Server Folder Data Deletion ツールは、Fly Server エージェント サーバー上の ...\FLY\Agent\bin ディレクトリの ExchangeTools フォルダーに保存されています。

Fly Server Folder Data Deletion ツールの実行前、以下の準備が必要です。

    .Net Framework 4.5 またはそれ以上がツールを実行するサーバーにインストールされています。

    ApplicationImpersonation ロールが割り当てられているサービス アカウントがテナントで構成されています。サービス アカウントにロールを割り当てるには、アカウントへのロールの追加方法 を参照してください。

*注意: サービス アカウントを使用するには、テナントでセキュリティの既定値群設定が有効になっていることを確認してください。有効になっていない場合、サービス アカウントの認証はブロックされます。

    関連するメールボックスで訴訟ホールドおよび単一アイテムの回復が無効になっています。訴訟ホールドおよび単一アイテムの回復を無効にするには、Windows PowerShell を開いて、以下のコマンドを入力し、キーボードの Enter キーを押してコマンドを実行します。

Set-Mailbox -Identity user@contoso.com -SingleItemRecoveryEnabled $false -LitigationHoldEnabled $false

Fly Server Folder Data Deletion ツールを実行して、Exchange Online からデータを削除するには、以下の説明を参照してください。

1.   ...\FLY\Agent\bin\ExchangeTools ディレクトリ内の MailAddress.csv ファイルを開いて、以下のように削除するデータを構成します。

*注意: 1 行毎にメールボックスを構成し、構成したメールボックスがすべて同じテナントに存在することを確認してください。

MailAddress.csv file.

    user1@consoto.com(In-Place Archive Mailbox) アーカイブ メールボックス (user1@contoso.com) 内のデータは削除されますが、メールボックスの パージ フォルダー内のデータは削除されません。

    user1@consoto.com(In-Place Archive Mailbox)\folder1\folder2 アーカイブ メールボックス (user1@contoso.com) folder2 は削除されます。

    user1@consoto.com(In-Place Archive Mailbox)\Recoverable Items\Purges アーカイブ メールボックス (user1@contoso.com) パージ フォルダー内のデータは削除されます。

*注意: パージ フォルダー内のデータを含むアーカイブ メールボックスからすべてのデータを削除する場合、他のデータを削除する前に、パージ フォルダーからデータを削除することをお勧めします。

    user2@contoso.com ユーザー メールボックス (user2@contoso.com) 内のデータは削除されますが、メールボックスの パージ フォルダー内のデータは削除されません。

    user2@contoso.com\folder1\folder2 ユーザー メールボックス (user2@contoso.com) folder2 は削除されます。

    user2@consoto.com\Recoverable Items\Purges ユーザー メールボックス (user2@contoso.com) パージ フォルダー内のデータは削除されます。

*注意: パージ フォルダー内のデータを含むアーカイブ メールボックスからすべてのデータを削除する場合、他のデータを削除する前に、パージ フォルダーからデータを削除することをお勧めします。

2.   ファイルを保存します。

3.   Fly_Server_Folder_Data_Deletion.exe ファイルを右クリックし、[管理者として実行] をクリックしてツールを実行します。

4.   サービス アカウントのユーザー名を入力して、キーボードの Enter キーを押します。

5.   サービス アカウントのパスワードを入力して、キーボードの Enter キーを押します。

Fly_Server_Folder_Data_Deletion.exe.

ツールの実行後、ツールと同じディレクトで Fly_Server_Folder_Data_Deletion_ TimeStmap.csv レポート、Fly_Server_Folder_Data_Deletion.exe_TimeStamp.log および Fly_Server_Folder_Data_Deletion.exe_TimeStamp_High.log ログが含まれている Logs フォルダーを表示することができます。

ツールの実行中に問題が発生した場合、エラーを分析するために、AvePoint サポートに連絡して、ジョブ ログおよびジョブ レポートを提供してください。