Fly Server は、SharePoint データの移行方法を定義するために、SharePoint Online、OneDrive、Microsoft Teams、Microsoft 365 グループ移行用の複数のカスタム機能を提供します。機能を使用するには、以下の情報を参照してください。
•AzureJobTimeOutMinutes – Azure インポート ジョブのタイムアウト期間を定義します。
既定では、Fly Server は Azure インポート ジョブを要求してから 60 分間待機します。SharePoint Online から応答しない場合、Fly Server は Azure インポート ジョブを取り消します。
AzureJobTimeOutMinutes=number 文字列を追加して、number を希望する整数で置き換えることでタイムアウト期間をカスタマイズすることもできます。例: AzureJobTimeOutMinutes=100
•DisableAnyoneWithLink – ''リンクを持つすべてのユーザー'' を移行するかどうかを定義します。既定では、移行元 ''リンクを持つすべてのユーザー'' を移行しません。
リンクを移行する場合、DisableAnyoneWithLink=false 文字列を追加します。
•DefaultPageLayout – 移行元ページのレイアウトが移行先で無効である場合、移行先でページの作成に使用する既定のページ レイアウトを定義します。既定では、DefaultLayout.aspx は既定のページ レイアウトとして使用されます。
DefaultPageLayout=page layout 文字列を追加し、page layout を目的のページ レイアウトの名前に置き換えることで、異なるサイト ページ レイアウトを使用することができます。
•DefaultSiteTemplate – 移行元サイト テンプレートが移行先で無効であり、移行先が SharePoint 2019 / SharePoint サブスクリプション エディション / SharePoint Online である場合に、サイトの作成に使用する既定のサイト テンプレートを定義します。既定では、STS#3 サイト テンプレートは既定のサイト テンプレートとして使用されます。
DefaultSiteTemplate=site template ID 文字列を追加し、site template ID を目的のサイト テンプレート ID に置き換えることで、別のサイト テンプレートを使用することができます。
•DefaultSiteTemplateOlderThanSP2019 – 移行元サイト テンプレートが移行先で無効であり、移行先が SharePoint 2010/2013/2016 である場合に、サイトの作成に使用する既定のサイト テンプレートを定義します。既定では、STS#0 サイト テンプレートは既定のサイト テンプレートとして使用されます。
DefaultSiteTemplateOlderThanSP2019=site template ID 文字列を追加し、site template ID を目的のサイト テンプレート ID に置き換えることで、別のサイト テンプレートを使用することができます。
•EnableSkipWorkflowUnsupportedAction – 移行ポリシーで SharePoint オンプレミス ワークフロー定義を Microsoft 365 Power Automate フローに変換する オプションを選択した場合、Fly Server によって変換できないアクションを含むワークフローをスキップするかどうかを定義します。
既定では、この機能は有効に設定されています。Fly Server は、変換できないアクションを含むワークフローをスキップします。
Fly Server によって変換できないアクションを含むワークフローを移行する場合、カスタム機能 セクションに EnableSkipWorkflowUnsupportedAction=false 文字列を追加して、この機能を無効にすることができます。これらのワークフローは移行後に利用できない可能性があることに注意してください。
•EnsureUserWithLogonName – 既定では、すべてのユーザー プロパティ オプションガ無効になっている場合、正常に移行するために Fly Server はユーザー プリンシパル名を使用して、ユーザー マッピングにふくまれていないユーザーをマッピングします。ユーザー プリンシパル名を使用してユーザーをマッピングしない場合、EnsureUserWithLogonName=false 文字列を追加して、この機能を無効にすることができます。
この機能を有効化するには、文字列の値を true に変更するか、機能文字列を削除します。
•ExcludeBuiltInViewByNames – 移行における Built-in フォームを除外するかどうかを定義します。既定では、移行における以下のフォームを除外します。
o DispForm.aspx
o NewForm.aspx
o EditForm.aspx
o Combine.aspx
o repair.aspx
o Upload.aspx
o Thumbnails.aspx
o SharedWithMe.aspx
o GroupDocuments.aspx
o SharedWithGroup.aspx
o videoplayerpage.aspx
o docsethomepage.aspx
o RecentChanges.aspx
o CreatedByMe.aspx
o ByAuthor.aspx
o AllPages.aspx
o ByEditor.aspx
o ApproveReject.aspx
o MySubmissions.aspx
o editifs.aspx
o displayifs.aspx
o newifs.aspx
これらのフォームをすべて移行する場合、ExcludeBuiltInViewByNames=" " を追加することができます。上記フォームまたはその他のカスタム フォームの 1 つまたは複数を除外する場合、フォーム名を文字列の値として構成します。例: ExcludeBuiltInViewByNames=DispForm.aspx;NewForm.aspx
•ExcludeContentAndStructureReports – 移行における コンテンツと構造のレポート リストを除外するかどうかを定義します。既定では、移行元 コンテンツと構造のレポート リストを移行しません。
コンテンツと構造のレポート リストを移行する場合、ExcludeContentAndStructureReports=false 文字列を追加します。
•ExcludeHiddenLists – 移行における隠しリストを除外するかどうかを定義します。既定では、移行元隠しリストを移行しません。
隠しリストを移行する場合、ExcludeHiddenLists=false 文字列を追加します。
•ExcludeListTemplateGallery – 移行におけるリスト テンプレート ギャラリーを除外するかどうかを定義します。既定では、移行元リスト テンプレート ギャラリーを移行しません。
リスト テンプレート ギャラリーを移行する場合、ExcludeListTemplateGallery=false 文字列を追加します。
•ExcludeMasterPageGallery – 移行におけるマスター ページ ギャラリーを除外するかどうかを定義します。既定では、移行元マスター ページ ギャラリーを移行しません。
マスター ページ ギャラリーを移行する場合、ExcludeMasterPageGallery=false 文字列を追加します。
•ExcludeStyleLibrary – 移行におけるスタイル ライブラリを除外するかどうかを定義します。既定では、移行元スタイル ライブラリを移行しません。
スタイル ライブラリを移行する場合、ExcludeStyleLibrary=false 文字列を追加します。
•ItemQueryCountForMeetingSite – この機能は、移行元会議サイトの 議題、出席者、会議の趣旨 リストに適用されます。
既定では、アイテムのアイテム ID がこれらのリスト内のアイテム数より大きい場合、Microsoft API の制限により、アイテムを移行しません。例えば、議題 リストに 4 件のアイテムが存在し、アイテム ID が 1、3、5、7 である場合、既定ではアイテム 1 およびアイテム 3 のみを移行します。
これらのリスト内のその他のアイテムまたはすべてのアイテムを移行するには、ItemQueryCountForMeetingSite=positive integer 文字列を追加し、positive integer をアイテム数に等しいまたはアイテム数より大きい整数に置き換えます。上記の例に基づいて、ItemQueryCountForMeetingSite=4 文字列を追加する場合、Fly Server は 4 以上のアイテム ID を確認して、アイテム 5 およびアイテム 7 を移行先に移行します。
•JobReportExceptionLevel – 移行ジョブ レポート内のオブジェクト状態を定義します。オブジェクトを移行しましたが、オブジェクトの設定または権限を移行しなかった場合、オブジェクトは移行ジョブ レポートで 例外 として記録されます。既定では、この機能が有効になっており、以下のオブジェクトに適用されています。
Alert;WebPart;Security;Site Column;Site Content Type;Site Workflow Definition;List Column; Column Value;List Content Type;List Workflow Definition;Workflow Definition for Site Content Type;Workflow Definition for List Content Type
この機能をより少ないオブジェクトに適用するには、JobReportExceptionLevel=value 文字列を追加し、value を特定オブジェクトに置き換えます。複数のオブジェクトを追加する場合、セミコロン (;) で区切ります。例: JobReportExceptionLevel=Alert; WebPart; Security; Site Column; Site Content Type
これらのオブジェクトのうち 例外 のオブジェクトを表示したくない場合、この機能に JobReportExceptionLevel=false 文字列を追加することができます。
•ManagedMetadataMigrationPolicy – 移行元の管理されたメタデータ データの移行範囲を定義します。既定では、移行元用語セットと関連付けられる親用語セット、および用語セット内のすべての用語のみを移行します。
ManagedMetadataMigrationPolicy=number 文字列を追加し、number を以下のいずれかに置き換えることで、異なる範囲を定義することができます。
o 0 – 関連する移行元の管理されたメタデータ サービスを移行しない
o 1 – 移行元用語および関連付けられる親用語のみを移行する
o 2 – 移行元用語セットと関連付けられる親用語セット、および用語セット内のすべての用語のみを移行する
o 3 – 関連付けられる管理されたメタデータ サービス全体を移行する(関連する移行マッピングがサイト コレクション レベルに存在することを確認します。)
•MigrateRetentionLabel – 移行元ファイルに適用されている保持ラベルを移行するかどうかを定義します。既定では、移行元ファイルに適用されている保持ラベルを移行します。
保持ラベルを移行しない場合、MigrateRetentionLabel=false 文字列を追加します。
•PackageCountCapacity – 高速移行におけるアイテムのパッケージ サイズ上限を定義します (アイテム数で計算します)。既定のパッケージ サイズの上限 (250 件のアイテム) は、変更しないことをお勧めします。詳細については、Microsoft の ベスト プラクティスと特別な注意事項 記事を参照してください。
•PackageSizeCapacity – 高速移行におけるアイテムのパッケージ サイズ上限を定義します (アイテム サイズで計算します)。既定のパッケージ サイズの上限である 250 MB は、変更しないことをお勧めします。詳細については、Microsoft の ベスト プラクティスと特別な注意事項 記事を参照してください。
(移行ジョブは、PackageCountCapacity と PackageSizeCapacity のどちらが先に使用するかに依存します。)
•PauseJobTime – 移行を中断する時間範囲を定義します。
PauseJobTime=" " 文字列を追加して、希望する時間範囲を値として入力することができます。時間は 24 時間表示です。例: PauseJobTime=9-17移行ジョブは毎日の午前 9 時から午後 17 時まで中断され、午後 17 時から翌日の午前 9 時まで実行されます。
•ExcludePreservationHoldLibrary – 移行元サイトのアイテム保管ライブラリを移行するかどうかを定義します。既定では、Fly Server はアイテム保管ライブラリを移行しません。
アイテム保管ライブラリを移行する場合、ExcludePreservationHoldLibrary=false 文字列を追加します。ライブラリ配下のファイルのみを移行できますが、保持ラベルとファイルの間の関係は移行されないことに注意してください。
•RestoreManagedNavigationSetting – 管理されたナビゲーション設定を移行するかどうかを定義します。既定では移行元管理されたナビゲーション設定を移行せず、移行先設定を保持します。
設定を移行する場合、RestoreManagedNavigationSetting=true 文字列を追加します。
•ValidateFileSize – 移行元からダウンロードしたファイルのファイル サイズが実際のファイル サイズと一致する場合に検証を実行するかどうかを定義します。既定では、検証を実行します。(ValidateFileSize=false 文字列を設定することで、ファイル サイズの検証を実行しないことを選択できます)。
この機能を有効にすると、以下の機能文字列が動作します。
o ValidateFileSizeErrorInByte – エラー範囲を定義します。既定値が 100 バイトです。エラー範囲が 100 バイトを超過する場合、ファイルの検証が失敗することを意味します。移行ポリシーの カスタム機能 セクションで ValidateFileSizeErrorInByte=number を構成し、number を目的の数値に置き換えることで、別のエラー範囲を定義することができます。
o ValidateFileSizeRetryCount – 検証の再試行回数を定義します。既定の値が 2 です。1 回目でエラー範囲が上記で定義した上限を超過した場合、2 回目の検証を試行することを意味します。移行ポリシーの カスタム機能 セクションで ValidateFileSizeRetryCount=number を構成し、number を目的の数値に置き換えることで、再試行回数を定義することができます。