Microsoft Teams 移行の実行

準備の完了後、Fly Server で範囲と移行設定を定義するための移行プランを作成し、テナント間で Microsoft チームを移行するための移行を実行します。

Microsoft Teams 移行では移行要件を満たす 2 つの移行方法 (クラシック 移行方法および 詳細 移行方法) が提供されています。移行を開始する前に各方法については、以下の注意点を参照してください。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション

自動的に生成された説明

*注意: Fly Server はメンバーシップ タイプが 動的ユーザー であるチームを移行できますが、既定でそのチームの動的メンバーシップ ルールを移行しません。これらのチームの動的ルールを移行するには、付録 M Microsoft 365 グループ / Teams の動的メンバーシップ ルールの移行 を参照してください。

クラシック方法

クラシック 方法を使用して移行を実行する場合、移行元メンバーおよびプライベート / 共有チャネルを直接移行することができます。移行ポリシーで グループ / チーム メンバーシップ オプションを選択解除することで先にメンバーの移行を除外し、移行の完了ジョブの実行 をして、すべてのチャネルおよび会話の移行後にメンバーを移行することもできます。

移行元会話の送信者および送信日時は移行先に保持されません。移行先の接続アカウントおよび移行日時は移行された会話メッセージの送信者および送信日時として移行先に表示されます。

詳細方法

詳細方法を試用して移行を実行する場合、会話は Microsoft Graph API を使用して移行先チームにインポートされます。移行元会話メッセージの元の送信者と送信日時は移行先に保持され、会話の移行がスムーズになる可能性があります。ただし、今後インポートするデータ量に応じて、追加の料金が要求される場合があります。詳細情報については、Microsoft Graph を使用してサードパーティのプラットフォーム メッセージを Teams にインポートする を参照してください。

詳細方法の移行に関する簡単な説明および注意点については、以下の説明を参照してください。

1.   Teams 間の移行プランを作成して、詳細 方法を選択します。移行先接続を構成する際にアプリ プロファイルが移行先に提供されていることを確認します。提供されていない場合、詳細 方法を使用することはできません。

*注意: 詳細 移行方法は、移行元チーム サイトの言語を移行先に保持することに対応しません。移行先チーム サイトの言語は移行先テナントと同じになります。

2.   プランのマッピングを構成します。

*注意: 移行元チームは移行先に存在しないチームにのみマッピングすることができます。

*注意: 複数の移行元チームを1 つの移行先チームに移行する場合、チーム マッピングを同じ移行プランに含めることを推奨します。チーム マッピングを同じ移行プランに含めると、1 つの移行の完了ジョブのみを実行して、移行元のメンバーシップおよびプライベート / 共有チャネルを移行先に移行できます。チーム アッピングを複数のプランに分割する場合、プランごとに移行の完了ジョブを実行する必要があります。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール

自動的に生成された説明

3.   移行ジョブを実行します。Fly Server は移行先にチームを作成しますが、チームを完了する前に API 制限により、既定では新規作成されたチームはエンド ユーザーは利用することができません。

失敗した会話を再試行する増分ジョブを実行することができます。移行された会話を編集した場合、増分ジョブで会話が新しい会話として投稿され、移行先チームで会話が重複してしまいます。

*注意: 詳細 方法を使用した移行では、完全 / チームのみ / 増分移行ジョブでチーム タグを移行できますが、移行の完了ジョブでは移行できません。

4.   エンド ユーザーが移行先チームを利用できるようにするには、プランに対して 移行の完了ジョブの実行 をすると、移行の完了ジョブでプライベート / 共有チャネルおよびメンバーを移行することができます。

移行の完了ジョブについては、以下の点に注意してください。

    移行の完了ジョブは、1 回以上完了されたプランにのみ利用可能です。

    プライベート / 共有チャネルを移行するには、移行先接続用のサービス アカウントまたは委任アプリ プロファイルが提供されていることを確認します。

    移行の完了ジョブを実行する前、すべての会話が移行先に移行されていることを確認します。チームを完了すると、会話を移行する移行ジョブを実行することはできなくなります。移行の完了ジョブを実行する前、移行ジョブの状態が 完了が必要 (例外あり) である場合、ジョブは完了しましたが、実行中に例外が発生しました。失敗したオブジェクトを移行する増分移行ジョブを実行することができます。

    移行先チームがエンド ユーザーに利用可能になる前は、Microsoft Teams 管理センターでチームの更新を実行することはできません。