Fly Server は、移行元データの移行方法を定義するために、Google ドライブ移行用の複数のカスタム機能を提供します。機能を使用するには、以下の情報を参照してください。
•EnsureUserWithLogonName – ユーザーのログイン名を使用してマッピングするかどうかを定義します。
EnsureUserWithLogonName=true 文字列を追加することができます。移行ポリシーで UPN プレフィックスまたは表示名が有効化されていなく、かつユーザー マッピングに基づいてマッピング先ユーザーが見つからない際に、移行先ユーザーのメール アドレスまたは UPN は移行元ユーザーのログイン名と同じではない場合、Fly Server は移行元ユーザーを移行先ユーザーにマッピングします。この機能を無効化するには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。
•HSMTimeOutMinutes – Azure インポート ジョブのタイムアウト期間を定義します。既定では、SharePoint Online が応答しないためジョブが 600 分間実行されていても開始できない場合、このジョブがタイムアウトしたとみなされます。
タイムアウト期間を更新する場合、HSMTimeOutMinutes=" " 文字列を追加し、目的の期間を値として入力します。単位は 分 です。例: HSMTimeOutMinutes=800
•IsCheckPermissionChange – フォルダー レベルの競合解決で マージする を選択した増分移行ジョブの実行後、移行先フォルダーの権限を移行元と同じに保持するかどうかを定義します。
既定では、増分移行ジョブ内のフォルダーの移行元権限の変更と移行先既存の権限はマージされます。移行先のフォルダーの権限を移行元のフォルダー / ファイルの権限と同じにする場合、IsCheckPermissionChange=true 文字列を追加します。Fly Server は最新の移行元権限で移行先権限を置き換えます。コンテンツを移行先フォルダー / ライブラリに統合する場合、移行先トップレベル フォルダーは、移行元と同じ権限を維持できないことにご注意ください。継承を解除したサブフォルダーおよびファイルのみは、同じ権限を維持することができます。
移行元権限を移行先権限にマージするには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。
•LoadOwnedByOthersFolder – Google ドライブ移行で所有者が現在ログインしているユーザーではない移行元フォルダーを移行できるかどうかを定義します。
既定では、現在ログインしているユーザーが所有するフォルダーのみは移行されます。別のユーザーが所有するフォルダーを移行する場合、LoadOwnedByOthersFolder=true 文字列を追加します。この機能を無効化するには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。
移行プランで別のユーザーが所有するフォルダーを読み込むには、Fly Server エージェント サーバーにある …\FLY\Agent\bin\AgentCommonMigrationBrowser.exe.config ファイルに <add key="LoadOwnedByOthersFolder" value="True" /> ノードを追加します。
検出で別のユーザーが所有するフォルダーを読み込むには、Fly Server エージェント サーバーにある …\FLY\Agent\data\Migrator\FileMigrator\FileAnalysisToolConfiguration.xml ファイルに <LoadOwnedByOthersFolder Flag="true" /> ノードを追加します。
•PauseJobTime – 移行を中断する時間範囲を定義します。
PauseJobTime=" " 文字列を追加して、希望する時間範囲を値として入力することができます。時間は 24 時間表示です。例: PauseJobTime=9-17移行ジョブは毎日の午前 9 時から午後 17 時まで中断され、午後 17 時から翌日の午前 9 時まで実行されます。
•UsePlaceholder – 移行における ユーザーまたはグループ 列の値にプレースホルダー アカウントを使用するかどうかを定義します。既定では、ユーザー マッピングが構成されていない場合、または移行先ユーザー / グループが移行先に存在しない場合、移行元ユーザー / グループ メタデータをプレースホルダー アカウントとして移行先に移行します。
移行元ユーザー / グループ メタデータを移行しない場合、UsePlaceholder=false 文字列を追加します。この機能を有効化するには、文字列の値を true に変更するか、機能文字列を削除します。
•VersionRequestWaitingSeconds – 移行元ファイル バージョン取得の待機時間を定義します。既定では、待機時間は 10 秒です。ファイル バージョンが 10 秒以内に取得できない場合、ファイルの移行は失敗します。
待機時間を更新する場合、VersionRequestWaitingSeconds=" " 文字列を追加し、目的の時間を値として入力します。単位は 秒 です。例: VersionRequestWaitingSeconds=10
•WaitSourceFileUploadTime – 移行における大きなサイズの移行元ファイルをダウンロードする際の待機時間を定義します。既定では、移行元ファイルが 10 時間以内にダウンロードできなかった場合、ファイルの移行は失敗します。
待機時間を更新する場合、WaitSourceFileUploadTime=" " 文字列を追加し、目的の時間を値として入力します。単位は 時間 です。例: WaitSourceFileUploadTime=15