Google チャット移行ポリシーの構成

Google チャット移行ポリシーは、移行元チャットの移行範囲、チャット ファイルの競合解決、Google チャット移行のチャット メンバーのマッピング方法を定義することができます。

Slack ダイレクト メッセージ移行の移行ポリシーを構成する方法については、以下の説明を参照してください。

1.   Fly Server にログインします。

2.   画面左側の 移行設定 をクリックして、移行ポリシー を選択します。

3.   画面右側の Google チャット タブをクリックします。

4.   移行ポリシー ページ上の [作成] をクリックすると、移行ポリシーの作成 ページが表示されます。

5.   以下の設定を構成します。

a.   名前 移行ポリシーの名前を入力します。

b.   説明 必要に応じて説明を入力します。

c.    このポリシーを既定の移行ポリシーとして設定する このチェックボックスを選択すると、この移行ポリシーが既定に設定されます。既定の移行ポリシーは移行プランの作成時に自動的に選択されます。

d.   チャット範囲 移行するチャットの範囲を定義します。

Teams でチャット メッセージを再作成する 移行先でチャット メッセージを再作成する場合は、このオプションを選択し、チャット メッセージの移行範囲を定義します。

*注意: ユーザーがチャット メッセージ通知が有効化されている移行先チームを使用している場合、移行中に新しいメッセージ通知がそれらのユーザーに送信されます。

以下のスクリーンショットは移行元および移行先のダイレクト メッセージを表示します。

Messages in the source.

                                                移行元のメッセージ

Messages in the destination.

                                                移行先のメッセージ

§ 次の日時以降のチャットを移行する 既定では、Fly Server は現在の日付からより前の過去 2 か月以内に変更されたチャットのみを移行します。既定の日付が要件を満たせない場合は、別の日付を指定して、指定した日付以降のチャットを移行することができます。

*注意: 移行ジョブの実行後、日付フィルターを以前の日付に拡張すると、拡張は次の移行ジョブで機能しません。Fly Server は、正しいメッセージ順序を確保するために、以前の日付フィルターに従ってチャットを移行します。

§ すべてのチャットを移行する チャット ユーザーのチャットをすべて移行します。

*注意: 2 か月以上経過したチャットを移行する場合、Microsoft スロットイング問題が発生し、移行ジョブが失敗する可能性があります。また、短い間隔で大量のチャットを作成すると、Teams でチャットが正しく表示されないか、Teams にログインできない問題が発生する可能性があります。

マップされた各ユーザーの OneDrive にすべてのチャット メッセージを HTML ファイルとしてアーカイブする 移行マッピングで構成されたユーザーのメッセージを HTML ファイルとしてアーカイブしたい場合は、このオプションを選択します。

以下のスクリーンショットは移行元および移行先のチャット メッセージを表示します。

Messages in the source.

移行元のメッセージ

Messages in the destination.

                                                移行先のメッセージ

§ Teams チャットを作成して、アーカイブされたチャット メッセージの HTML ファイルを表示する場合は、サブチェックボックスを選択します。

移行後、移行先に新しいチャットが作成されます。Google Chat_Archived タブをクリックすると、OneDrive Google Chat_Archived フォルダー内の HTML ファイルに直接アクセスできます。

移行元チャットがグループ チャットである場合、HTML の名前の形式は ChatHistory_dm_移行元チャット ID_ArchivedChat_ランダムなチャット ID.html または ChatHistory_space_移行元チャット ID_ArchivedChat_ランダムなチャット ID.html です。

移行元チャットが 1 1 チャットである場合、HTML の名前の形式は ChatHistory_space_移行元スペース ID (移行元スペース名)_ArchivedChat_ランダムなチャット ID.html です。

以下のスクリーンショットの例を参照してください。

The screenshot of examples.

メッセージのタイム ゾーンの定義 ドロップダウン リストから移行されたメッセージが移行先で使用するタイム ゾーンを選択します。

e.   チャット メッセージ内のファイル リンクを置き換える移行先テナントの最終のドメイン名を提供する ユーザーのドメインを変更した場合は、完全移行ジョブ以降にチェックボックスを選択し、チャットメッセージ内のファイル リンクを置き換えるテキスト ボックスに最終の移行先ドメインを入力します。

*注意: ここで提供される移行先ドメインが移行テナントの変更された最終のドメインであることを確認してください。そうでない場合、移行先チャット内のファイルまたはファイルのリンクを開くことはできません。

f.    競合解決 移行元ファイルが、移行先の既存ファイルと競合する場合の解決方法を指定します。

解決方法

競合

競合なし

スキップする

競合ファイルを無視し、移行先では何も行いません。

新しいファイルが作成されます。

上書きする

移行先で競合ファイルを削除した後に移行元ファイルで上書きします。

新しいファイルが作成されます。

最終更新日時に従って上書きする

最新の更新日時を持っている競合ファイルは移行先に保持されます。

新しいファイルが作成されます。

 

g.   ユーザー マッピング 既存の移行元ユーザーを、移行先のユーザーまたは移行先の既定のユーザーに置き換えることができます。移行元のドメインを移行先のドメインにマッピングすることもできます。ユーザー、セキュリティ、ユーザー関連のメタデータは、ユーザー マッピングに基づいて移行することができます。

[新規] をクリックして新規作成します。以前作成されたユーザー マッピングを選択することもできます。[表示] をクリックすることで、選択したユーザー マッピングの詳細情報を表示することができます。ユーザー マッピングの構成方法に関する詳細については、ユーザー マッピング を参照してください。

ユーザー マッピングで構成されていないユーザーについては、ユーザー プリンシパル名プレフィックス表示名 に基づいてユーザーをマッピングすることが可能です。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール

自動的に生成された説明

各プロパティのボタンのオン / オフを切り替えて、そのプロパティに基づいてユーザーをマッピングするかどうかを構成します。プロパティの例については、以下の表を参照してください。

移行元プロパティ

表示名

メール アドレス

コメント

プロパティの例

John

JohnSimon@contosogsuite.com

ユーザー プリンシパル名プレフィックス プロパティを有効にする場合、Fly Server はメール アドレス プレフィックス JohnSimon@ を使用している移行元ユーザーを検索します。

 

移行先プロパティ

ユーザー プリンシパル名

ユーザー プリンシパル名プレフィックス

メール アドレス

プロパティの例

JohnSimon@onmicrosoft.com

JohnSimon@

John.Simon@onmicrosoft.com

 

ユーザーのマッピング時に使用するプロパティの順序を構成するには、プロパティの 上矢印 (Button: Up) または 下矢印 (Button: Down) ボタンをクリックします。

h.   カスタム機能 対応するカスタム機能の文字列を入力してカスタム機能を追加し、Google チャット移行内のデータの移行方法を定義します。

[カスタム機能の追加] をクリックし、カスタム機能の文字列を入力してカスタム機能を構成します。詳細については、Google チャット移行 を参照してください。

6.   [保存] をクリックして設定を保存します。

このポリシーに基づいて同様な構成の新しいポリシーをスピーディに作成するには、ポリシー名をクリックしてポリシーを開き、移行ポリシーの表示 ページで [コピー] をクリックします。移行ポリシーのコピー ページで、ポリシー名を入力して、必要に応じて他の設定を更新します。[保存] をクリックします。