Dropbox 移行

Fly Server は、移行元データの移行方法を定義するために、Dropbox 移行用の複数のカスタム機能を提供します。機能を使用するには、以下の情報を参照してください。

    EnsureUserWithLogonName ユーザーのログイン名を使用してマッピングするかどうかを定義します。

EnsureUserWithLogonName=true 文字列を追加することができます。移行ポリシーで UPN プレフィックスまたは表示名が有効化されていなく、かつユーザー マッピングに基づいてマッピング先ユーザーが見つからない際に、移行先ユーザーのメール アドレスまたは UPN は移行元ユーザーのログイン名と同じではない場合、Fly Server は移行元ユーザーを移行先ユーザーにマッピングします。この機能を無効化するには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。

    HSMTimeOutMinutes Azure インポート ジョブのタイムアウト期間を定義します。既定では、SharePoint Online が応答しないためジョブが 600 分間実行されていても開始できない場合、このジョブがタイムアウトしたとみなされます。

タイムアウト期間を更新する場合、HSMTimeOutMinutes=" " 文字列を追加し、目的の期間を値として入力します。単位は です。例: HSMTimeOutMinutes=800

    IsCheckPermissionChange マージする フォルダー レベルの競合解決で増分移行ジョブの実行後、移行先フォルダー / ファイルの権限を移行元と同じに保持するかどうかを定義します。

既定では、Fly Server は増分移行ジョブでフォルダー / ファイルの移行元権限の変更を移行先の既存権限にマージします。移行先のフォルダー / ファイルの権限を移行元のフォルダー / ファイルの権限と同じにする場合、IsCheckPermissionChange=true 文字列を追加します。Fly Server は最新の移行元権限で移行先権限を置き換えます。コンテンツを移行先フォルダー / ライブラリに統合する場合、移行先トップレベル フォルダーは、移行元と同じ権限を維持できないことにご注意ください。継承を解除したサブフォルダーおよびファイルのみは、同じ権限を維持することができます。

移行元権限を移行先権限にマージするには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。

*注意: 移行ジョブでコンテンツ レベルの競合解決に 最終更新日時に従って上書きする を使用しており、移行先ファイルの最新更新日時が移行元ファイルより遅い場合、移行元ファイルは移行中にスキップされ、権限の変更は移行できません。

    IncludeSharedLink 移行レポートで移行元アイテムの共有リンクを取得してレポートするかどうかを定義します。既定では、API 呼び出しを軽減するために共有リンクはレポートされません。

共有リンクをレポートする場合、IncludeSharedLink=true 文字列を追加することができます。この機能を無効化するには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。

      LoadOwnedByOthersFolder  Dropbox 移行で所有者が現在ログインしているユーザーではない移行元フォルダーを移行できるかどうかを定義します。

既定では、現在ログインしているユーザーが所有するフォルダーのみは移行されます。別のユーザーが所有するフォルダーを移行する場合、LoadOwnedByOthersFolder=true 文字列を追加します。この機能を無効化するには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。

移行プランで別のユーザーが所有するフォルダーを読み込むには、Fly Server エージェント サーバーにある \FLY\Agent\bin\AgentCommonMigrationBrowser.exe.config ファイルに <add key="LoadOwnedByOthersFolder" value="True" /> ノードを追加します。

検出で別のユーザーが所有するフォルダーを読み込むには、Fly Server エージェント サーバーにある \FLY\Agent\data\Migrator\FileMigrator\FileAnalysisToolConfiguration.xml ファイルに <LoadOwnedByOthersFolder Flag="true" /> ノードを追加します。 

    PauseJobTime 移行を中断する時間範囲を定義します。

PauseJobTime=" " 文字列を追加して、希望する時間範囲を値として入力することができます。時間は 24 時間表示です。例: PauseJobTime=9-17移行ジョブは毎日の午前 9 時から午後 17 時まで中断され、午後 17 時から翌日の午前 9 時まで実行されます。

    PreserveGoogleFileExtension 移行元 Google ファイルは Google ドライブ デスクトップでダウンロードされ、Dropbox デスクトップで Dropbox にアップロードする場合、Fly Server はこれらのファイルを移行することができます。移行元ファイルを Office ファイルに変換するかどうかを定義します。既定では、Fly Server はファイルを変換しなく、移行されたファイルに対して移行元 Google ファイルの拡張子を保持します。

移行元ファイルを変換して、ファイルの拡張子を該当する Office ファイルの拡張子に変換する場合、PreserveGoogleFileExtension=false 文字列を追加することができます。例えば、abc.gdoc abc.docx として移行されます。この機能を無効化するには、文字列の値を true に変更するか、機能文字列を削除します。

    UsePlaceholder 移行における ユーザーまたはグループ 列の値にプレースホルダー アカウントを使用するかどうかを定義します。既定では、ユーザー マッピングが構成されていない場合、または移行先ユーザー / グループが移行先に存在しない場合、移行元ユーザー / グループ メタデータをプレースホルダー アカウントとして移行先に移行します。

移行元ユーザー / グループ メタデータを移行しない場合、UsePlaceholder=false 文字列を追加します。この機能を有効化するには、文字列の値を true に変更するか、機能文字列を削除します。

    VersionRetentionDays 移行する移行元ファイル バージョンの範囲を定義します。既定値が 180 日です。Fly Server は、過去 180 日以内の移行元ファイル バージョンのみを移行します。

日数を更新する場合、VersionRetentionDays=" " 文字列を追加し、目的の数値を値として入力します。単位は です。例: VersionRetentionDays=200

    WaitSourceFileUploadTime 移行における大きなサイズの移行元ファイルをダウンロードする際の待機時間を定義します。既定では、移行元ファイルが 10 時間以内にダウンロードできなかった場合、ファイルの移行は失敗します。

待機時間を更新する場合、WaitSourceFileUploadTime=" " 文字列を追加し、目的の時間を値として入力します。単位は 時間 です。例: WaitSourceFileUploadTime=15