Fly Server は、移行元データの移行方法を定義するために、Box 移行用の複数のカスタム機能を提供します。機能を使用するには、以下の情報を参照してください。
•BoxEnforceFullPermission – 後続の移行の完了ジョブで Box コラボレーション レポート内のすべての権限を移行するかどうかを定義します。
既定では、この機能は無効になっています。移行ポリシーで Box コラボレーション レポートを介してフォルダーおよびファイルの権限を取得する オプションが選択されている状態で Box の権限を初めて移行した後、Fly Server は後続の移行の完了ジョブで、Box コラボレーション レポートで新しく追加または変更された権限、および前回の移行でエラーと警告が発生した権限のみを移行します。
後続の移行の完了ジョブで Box コラボレーション レポート内のすべての権限を移行するには、BoxEnforceFullPermission=true 文字列を追加します。この機能を無効化するには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。
•CheckSubItemsChange – 増分移行ジョブで移行元フォルダーのアイテムの変更を確認するかどうかを定義します。既定では、Fly Server はフォルダー内のアイテムの変更をすべて確認します。
API 呼び出しを軽減するには、CheckSubItemsChange=true 文字列を追加することができます。移行元フォルダーの変更日時は移行後に変更されない場合、フォルダー内のアイテムは増分移行ジョブで直接にスキップされます。この機能を無効化するには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。
*注意: 同時に IsCheckPermissionChange 機能を有効にする場合、この機能は機能しません。
•EnsureUserWithLogonName – ユーザーのログイン名を使用してマッピングするかどうかを定義します。
EnsureUserWithLogonName=true 文字列を追加することができます。移行ポリシーで UPN プレフィックスまたは表示名が有効化されていなく、かつユーザー マッピングに基づいてマッピング先ユーザーが見つからない際に、移行先ユーザーのメール アドレスまたは UPN は移行元ユーザーのログイン名と同じではない場合、Fly Server は移行元ユーザーを移行先ユーザーにマッピングします。この機能を無効化するには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。
•HSMTimeOutMinutes – Azure インポート ジョブのタイムアウト期間を定義します。既定では、SharePoint Online が応答しないためジョブが 600 分間実行されていても開始できない場合、このジョブがタイムアウトしたとみなされます。
タイムアウト期間を更新する場合、HSMTimeOutMinutes=" " 文字列を追加し、目的の期間を値として入力します。単位は 分 です。例: HSMTimeOutMinutes=800
•IsCheckPermissionChange – マージする フォルダー レベルの競合解決で増分移行ジョブの実行後、移行先フォルダー / ファイルの権限を移行元と同じに保持するかどうかを定義します。
既定では、Fly Server は増分移行ジョブでフォルダー / ファイルの移行元権限の変更を移行先の既存権限にマージします。移行先のフォルダー / ファイルの権限を移行元のフォルダー / ファイルの権限と同じにする場合、IsCheckPermissionChange=true 文字列を追加します。Fly Server は最新の移行元権限で移行先権限を置き換えます。コンテンツを移行先フォルダー / ライブラリに統合する場合、移行先トップレベル フォルダーは、移行元と同じ権限を維持できないことにご注意ください。継承を解除したサブフォルダーおよびファイルのみは、同じ権限を維持することができます。
移行元権限を移行先権限にマージするには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。
*注意: 移行ジョブでコンテンツ レベルの競合解決に 最終更新日時に従って上書きする を使用しており、移行先ファイルの最新更新日時が移行元ファイルより遅い場合、移行元ファイルは移行中にスキップされ、権限の変更は移行できません。
•LoadOwnedByOthersFolder – Box 移行で所有者が現在ログインしているユーザーではない移行元フォルダーを移行できるかどうかを定義します。
既定では、現在ログインしているユーザーが所有するフォルダーのみは移行されます。別のユーザーが所有するフォルダーを移行する場合、LoadOwnedByOthersFolder=true 文字列を追加します。この機能を無効化するには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。
移行プランで別のユーザーが所有するフォルダーを読み込むには、Fly Server エージェント サーバーにある …\FLY\Agent\bin\AgentCommonMigrationBrowser.exe.config ファイルに <add key="LoadOwnedByOthersFolder" value="True" /> ノードを追加します。
検出で別のユーザーが所有するフォルダーを読み込むには、Fly Server エージェント サーバーにある …\FLY\Agent\data\Migrator\FileMigrator\FileAnalysisToolConfiguration.xml ファイルに <LoadOwnedByOthersFolder Flag="true" /> ノードを追加します。
•MigrateBoxGroupMembers – 移行元 Box グループを SharePoint グループにマッピングするかどうかを定義します。既定では、Box グループ メンバーを移行しません。
移行元 Box グループ メンバーを移行先 SharePoint グループに移行する場合、MigrateBoxGroupMembers=true 文字列を追加します。この機能を無効化するには、文字列の値を false に変更するか、機能文字列を削除します。この機能を有効にする場合、移行ポリシーで Box グループの SharePoint グループへのマッピングが構成されていることを確認してください。
*注意: 移行先 SharePoint グループが移行先に存在しない場合、グループは移行ジョブで作成されます。
o 移行先でサービス アカウント認証を使用している場合、サービス アカウントは作成されたグループのグループ所有者となります。
o 移行先でアプリ プロファイル認証を使用している場合、app@sharepoint アカウントは作成されたグループのグループ所有者となります。
o 移行さ先でサービス アカウントトアプリ プロファイルの両方を使用している場合、app@sharepoint アカウントは作成されたグループのグループ所有者となります。
•PauseJobTime – 移行を中断する時間範囲を定義します。
PauseJobTime=" " 文字列を追加して、希望する時間範囲を値として入力することができます。時間は 24 時間表示です。例: PauseJobTime=9-17移行ジョブは毎日の午前 9 時から午後 17 時まで中断され、午後 17 時から翌日の午前 9 時まで実行されます。
•UsePlaceholder – 移行における ユーザーまたはグループ 列の値にプレースホルダー アカウントを使用するかどうかを定義します。既定では、ユーザー マッピングが構成されていない場合、または移行先ユーザー / グループが移行先に存在しない場合、移行元ユーザー / グループ メタデータをプレースホルダー アカウントとして移行先に移行します。
移行元ユーザー / グループ メタデータを移行しない場合、UsePlaceholder=false 文字列を追加します。この機能を有効化するには、文字列の値を true に変更するか、機能文字列を削除します。
•WaitSourceFileUploadTime – 移行における大きなサイズの移行元ファイルをダウンロードする際の待機時間を定義します。既定では、移行元ファイルが 10 時間以内にダウンロードできなかった場合、ファイルの移行は失敗します。
待機時間を更新する場合、WaitSourceFileUploadTime=" " 文字列を追加し、目的の時間を値として入力します。単位は 時間 です。例: WaitSourceFileUploadTime=15