移行元 SharePoint における権限

移行元 SharePoint に接続するには、異なる認証方法を使用することができます。使用する認証方法の必要な権限については、対応するセクションを参照してください。

サービス アカウント権限

移行元に基づいて、サービス アカウントが必要な権限は異なります。

    SharePoint Online サービス アカウント認証のみを使用している場合、以下の権限が必要です。サービス アカウント認証とアプリ プロファイル認証の両方を使用している場合、サービス アカウントに必要な権限がありません。

追加 または インポート モードを使用して接続にサイト コレクションを追加する場合、サービス アカウントは サイト コレクション管理者 または SharePoint 管理者 である必要があります。

スキャン または スキャン プロファイル モードを使用して接続にサイト コレクションを追加する場合、サービス アカウントは SharePoint 管理センターにアクセスできる SharePoint 管理者 である必要があります。SharePoint 管理者 SharePoint 管理センターにアクセスできない場合、グローバル管理者 が必要です。

*注意: スキャン時に使用するサービス アカウントは、サイト コレクションの サイト コレクション管理者 として自動追加されます。これにより、すべてのコンテンツおよびプロパティがキャプチャされ、付加情報も含めた状態での移行が実行できます。移行の実行後、サービス アカウントをサイト コレクションから削除することができます。

移行中に SharePoint で用語グループ・用語セット・用語を作成する場合、サービス アカウントは SharePoint Managed Metadata Service 用語ストア管理者 である必要があります。

移行中にサイト / ライブラリ / ファイルの秘密度ラベルを管理するには、サービス アカウントに スーパー ユーザー を割り当てる必要があります。詳細については、スーパー ユーザー機能の構成 を参照してください。

    SharePoint オンプレミス サービス アカウントのみがサポートされています。必要な権限については、以下を参照してください。

追加 または インポート モードを使用して接続にサイト コレクションを追加する場合、サービス アカウントは サイト コレクション管理者 または Web アプリケーションへの フル コントロール 権限を持っている必要があります。

移行中に SharePoint で用語グループ・用語セット・用語を作成する場合、サービス アカウントは SharePoint Managed Metadata Service 用語ストア管理者 である必要があります。

スキャン または スキャン プロファイル モードを使用して接続にサイト コレクションを追加する場合、サービス アカウントは、SharePoint サーバーの全体管理に接続するために ファーム管理者 であり、かつサイト コレクションを登録するために サイト コレクション管理者 であるか、Web アプリケーションへの フール コントロール 権限を持っている必要があります。

サイト コレクションからサービス アカウントを削除するには、以下の説明を参照してください。

1.   マネージャー サーバー上の ...\FLY\Manager\PowerShell ディレクトリで、Remove-SharePointOnlineUser.zip ファイルを検索して解凍します。

2.   解凍したフォルダー内の sites.csv ファイルで、サービス アカウントを削除するサイト コレクション URL を構成します。

3.   マネージャー サーバーに SharePoint Online 管理シェルをインストールします。リンク をクリックして、SharePoint Online 管理シェルをダウンロードします。

4.   Windows PowerShell を開き、Windows PowerShell ウィンドウで以下のコマンドを入力します。

."file path"

解凍されたフォルダー内の Remove-SharePointOnlineUser.ps1 ファイルの完全パスで file path を置き換え、キーボードの Enter を押します。

the Remove-SharePointOnlineUser.ps1 file

5.   以下のコマンドを入力し、キーボードの Enter を押します。

Remove-SharePointOnlineUser -LoginName "" -AdministrationCenterUrl "" -Path ""

    LoginName " " 削除するサービス アカウントです。

    AdministrationCenterUrl " " SharePoint Online 管理センターの URL です。

    Path " " サイト コレクション URL が構成されている CSV ファイルの完全パスです。管理センター内のすべてのサイト コレクションからサービス アカウントを削除するには、-Path "" パラメーターを入力する必要はありません。

委任アプリ プロファイル権限

委任アプリ プロファイルを使用するには、承認ユーザーが Microsoft 365 グローバル管理者 であり、サイト コレクションの サイト コレクション管理者 を自動追加される必要があります。

*注意: 委任アプリの承認後、承認ユーザーから Microsoft 365 グローバル管理者 ロールを削除する場合、そのユーザーに SharePoint Online のサービス アカウントと同等の権限が付与されていることを確認してください。

異なる権限タイプのアプリを承認する際に同意する必要がある特定の権限については、付録 T アプリ プロファイルの必須権限 Fly Server 委任アプリ プロファイル権限 テーブルを参照してください。

Fly Server (推奨) アプリ プロファイル権限

アプリ プロファイルで Fly Server (推奨) アプリの使用を選択した場合、移行用の Microsoft 365 ユーザー に任意のユーザーを指定することができますが、承認ユーザーは Microsoft 365 グローバル管理者 である必要があります。

異なる権限タイプのアプリを承認する際に同意する必要がある特定の権限については、付録 T アプリ プロファイルの必須権限 Fly Server (推奨) アプリ プロファイル権限 テーブルを参照してください。

新規作成アプリ プロファイルの権限

アプリ プロファイルでアプリの新規作成を選択した場合、承認ユーザーは Microsoft 365 グローバル管理者 である必要があります。

アプリを承認する際に同意する必要がある特定の権限については、付録 T アプリ プロファイルの必須権限 新規作成アプリ プロファイルの権限 テーブルを参照してください。

カスタム アプリ プロファイル権限

アプリ プロファイルでカスタム アプリの使用を選択した場合、移行用の Microsoft 365 ユーザー に任意のユーザーを指定することができますが、アプリにこれらの権限が付与されていることを確認してください。

API

権限名

説明

タイプ

必要となる理由

Microsoft Graph

Domain.Read.All

Read domains

アプリケーション

移行元テナントの初期ドメインを特定し、SharePoint 管理センターに接続します。

Sites.Read.All

Read items in all site collections

アプリケーション

SharePoint データを取得して移行します。

SharePoint

Sites.FullControl.All

Have full control of all site collections

アプリケーション

SharePoint データを取得して移行します。

TermStore.ReadWrite.All

Read and write managed metadata

アプリケーション

Managed Metadata Service および 管理されたメタデータ 列を取得して移行します。

*注意: 管理されたナビゲーションで使用されている用語セットを移行するには、この権限が必要です。管理されたナビゲーションで使用されている用語セットを移行する必要がない場合、権限を TermStore.Read.All に置き換えることができます。

Azure Rights Management Services

Content.SuperUser

Read all protected content for this tenant

アプリケーション

ファイル / ライブラリ / サイトの秘密度ラベルを管理する場合にのみ必要です。

Microsoft Information Protection Sync Service

UnifiedPolicy.Tenant.Read

Read all unified policies of the tenant

アプリケーション

ファイル / ライブラリ / サイトの秘密度ラベルを管理する場合にのみ必要です。

*注意: 以下のコマンドを使用して、マニフェスト を介して必要な API 権限を追加することができます。

"requiredResourceAccess": [

        {

            "resourceAppId": "00000012-0000-0000-c000-000000000000",

            "resourceAccess": [

                {

                    "id": "7347eb49-7a1a-43c5-8eac-a5cd1d1c7cf0",

                    "type": "Role"

                }

            ]

        },

        {

            "resourceAppId": "00000003-0000-0000-c000-000000000000",

            "resourceAccess": [

                {

                    "id": "332a536c-c7ef-4017-ab91-336970924f0d",

                    "type": "Role"

                },

                {

                    "id": "dbb9058a-0e50-45d7-ae91-66909b5d4664",

                    "type": "Role"

                }

            ]

        },

        {

            "resourceAppId": "00000003-0000-0ff1-ce00-000000000000",

            "resourceAccess": [

                {

                    "id": "c8e3537c-ec53-43b9-bed3-b2bd3617ae97",

                    "type": "Role"

                },

                {

                    "id": "678536fe-1083-478a-9c59-b99265e6b0d3",

                    "type": "Role"

                }

            ]

        },

        {

            "resourceAppId": "870c4f2e-85b6-4d43-bdda-6ed9a579b725",

            "resourceAccess": [

                {

                    "id": "8b2071cd-015a-4025-8052-1c0dba2d3f64",

                    "type": "Role"

                }

            ]

        }

    ],