準備の完了後、Fly Server で範囲と移行設定を定義するための移行プランを作成し、移行を実行します。
テスト データを使用して簡単な移行プランを設定し、パイロットを実施して、アカウントに十分な権限が付与されているかどうか、プランの構成および移行の結果が移行要件を満たしているかどうかを確認することをお勧めします。
OneDrive 移行を実行するには、以下の説明を参照してください。
1. Fly Server にログインします。
2. 画面左側の 移行 をクリックすると、移行プラン ページが表示されます。
3. ドロップダウン リストから OneDrive を選択し、[OK] をクリックして OneDrive 移行プランを表示します。すべての移行タイプ をクリックすると、すべての移行プランを表示することもできます。
4. [プランの作成] をクリックすると、移行プランの作成 ページが表示されます。
5. 移行元 ステップで OneDrive を移行元接続タイプとして選択します。
6. 構成済みの接続を選択するか、[新規接続の追加] をクリックして新しい接続を追加します。
7. [次へ] をクリックします。
8. 移行先 ステップで、OneDrive が移行先接続タイプとして選択されています。構成済みの接続を選択するか、[新規接続の追加] をクリックして新しい接続を追加します。
9. [次へ] をクリックします。
10. 範囲 ステップには、OneDrive ユーザー マッピングの構成方法が 3 種類あります。
•OneDrive ユーザー マッピングを 1 件ずつ手動で追加します。
i. [マッピングの追加] をクリックして移行元 OneDrive ユーザーを移行先 OneDrive ユーザーにマッピングします。
ii. 移行元ユーザー名を入力します。
iii. 移行先ユーザー名を入力します。
•手動構成の CSV ファイルを使用して、OneDrive ユーザー マッピングを一括でインポートします。
i. () アイコンにマウス カーソルを移動させ、[ダウンロード] をクリックしてテンプレートをダウンロードするか、[エクスポート] をクリックし、OneDrive ユーザー マッピング ファイルをエクスポートして編集します。
ii. CSV ファイルで、各マッピングの情報を 1 行内で構成します。マッピングの構成方法については、以下のスクリーンショットおよび表を参照してください。
列 |
値 |
Migrate From |
移行元ユーザーのユーザー名 |
Migrate To |
移行先ユーザーのユーザー名 |
CSV ファイルの構成後、ファイルを CSV UTF-8 (コンマ区切り) (*.csv) タイプで保存してください。
iii. [インポート] をクリックして更新済みファイルをインポートします。
•自動マップ – [自動マップ] をクリックします。移行元と移行先の OneDrive ユーザーは、名前に基づいて自動マッピングされます。
11. マッピングの構成後は、以下のアクションを実行することができます。
•各マッピングの横にある 確認 () ボタンをクリックするか、複数のマッピングを選択し、[確認] をクリックしてマッピングが移行可能であるかどうかを確認します。
•マッピング テーブルの最初の行のチェックボックスをクリックすると、4 種類のオプションが表示されます。すべてのページまたは現在のページでマッピングを選択・選択解除することができます。
•検索ボックスにユーザー名のキーワードを入力し、キーボードで Enter を押して特定のマッピングを検索します。
•マッピングの横にある 削除 () ボタンをクリックしてマッピングを移行範囲から削除します。複数のマッピングを選択して、[削除] をクリックすると、複数のマッピングを削除することができます。
•リボン上のマッピング タイプをクリックして、選択したタイプのマッピングを表示します。
12. [次へ] をクリックします。
13. 移行設定 ページで、以下の設定を構成します。
a. 移行プランの名前を入力します。
移行プロジェクトを複数のウェーブ (各ウェーブに複数のプランを含む) に分割することをお勧めします。各ウェーブまたはプランの移行レポートをシンプルに生成するため、プラン名を 部署-ウェーブ-プラン の形式で入力することをお勧めします。
b. ドロップダウン リストから構成済みの移行ポリシーを選択します。[表示] をクリックして選択した移行ポリシーの詳細を表示するか、[新規] をクリックして新しい移行ポリシーを作成します。
c. 移行方法として クラシック または 高速 を選択します。OneDrive for Business への移行を実行する際には、高速方法の使用をお勧めします。高速移行 と クラシック移行 の違いの概要については、以下の表を参照してください。
比較オブジェクト |
高速移行 |
クラシック移行 |
移行方法
|
インポート移行 API |
CSOM (Client Side Object Model) |
アイテム固有 ID の移行
|
移行先へ保持できるデータの固有 ID |
データの固有 ID は移行先に保持できず、移行先のデータは SharePoint によって生成された新しい固有 ID を持つことになります。
|
AD 削除済みアカウントの移行
|
Fly Server は、AD 削除済みアカウントをフォルダー / ファイル / アイテムのプレースホルダー アカウントとして移行し、関連メタデータを移行先に保持します。 |
Fly Server は、AD 削除済みアカウントを移行せず、移行先のサービス アカウント / app@sharepoint を使用して AD 削除済みアカウントのメタデータを保持します。 移行元と移行先が SharePoint オンプレミス サイト コレクションであり、移行先でプレースホルダー アカウントを使用して AD 削除済みアカウントのメタデータを保持する場合は、Fly Server ファーム ソリューションを移行元および移行先の SharePoint サーバーの全体管理に展開して、移行ポリシーでプレースホルダー アカウントを構成する必要があります。 |
コンテンツの移行
|
移行元データは、同じサイト コレクション内の異なる場所に繰り返し移行することはできません。 |
移行元データは、同じサイトコレクション内の異なる場所に繰り返し移行することができます。 |
移行パフォーマンス |
高 |
標準 |
d. 構成済みのデータベース構成を選択して、ジョブ データを SQL Server に保存します。[表示] をクリックして選択したデータベース構成の詳細を表示するか、[新規] をクリックして新しい構成を作成します。詳細については、データベース構成 を参照してください。
e. ドロップダウン リストから構成済みのプラン グループを選択します。プランはプラン グループにより管理されます。個別のプラン スケジュールは追加後に無効になります。[表示] をクリックして選択したプラン グループの詳細を表示するか、[新規] をクリックして新しいプラン グループを作成します。詳細については、プラン グループ を参照してください。
f. 移行のスケジュールを構成する場合、スケジュールを構成する チェックボックスを選択し、日単位 または 1 回のみ タブをクリックして定期的なスケジュールを構成します。
o 移行プランの増分移行ジョブを 24 時間毎に実行する場合は、日単位 タブをクリックします。最初のジョブの開始日時および最後の増分ジョブの開始日時を選択します。Fly Server は開始日時に完全移行ジョブを実行し、24 時間毎に増分ジョブを実行します。スケジュールの最後の日に、構成された 最後の増分移行の開始日時 に実行する移行ジョブは 1 件のみとなります。
o 移行プランの移行ジョブを 1 回のみ実行する場合は、1 回のみ タブをクリックし、ジョブの開始日時を選択します。
14. [完了] をクリックすると、移行プランが保存されます。[キャンセル] をクリックして、移行プランを下書きとして保存するか、または設定をキャンセルします。移行をただちに実行する場合は、[保存して実行] をクリックします。プロンプトで移行タイプを選択し、移行を実行します。
•完全データ セットを移行する – 移行元のコンテンツをすべて移行先に移行します。
•増分変更を移行する – 前回の移行ジョブ以降に追加・更新されたコンテンツおよび失敗したコンテンツのみを移行します(このプランの完全移行が実行されたことがある場合にのみ利用可能です)。
*注意: OneDrive 移行プランの増分ジョブを実行するには、SharePoint 変更ログ設定が有効になっており、かつログの保持期間が増分ジョブと最後のジョブの間隔より長いことを確認してください。
•失敗したオブジェクトのみを移行する – この移行プランの失敗したオブジェクトのみを移行します。
•権限のみ – 移行元の権限のみを移行します。
•特定の日時以降の変更を移行する – ジョブ用の時間を構成し、構成した時間以降に作成・更新されたデータを移行する移行プランのタイム ベース ジョブを実行します。この時間は現在のブラウザーのタイム ゾーンに基づいています。移行プランの失敗したデータもすべて移行されます。
*注意: 移行プロセス中に、データの構造を変更しないことを推奨します。例: 移行元ファイル / フォルダーの削除、移行元ファイルを同一サイト コレクションの別のライブラリへの移動。完全移行ジョブを実行したオブジェクトに対して、追加の完全移行ジョブを実行する前にデータの構造を変更したい場合、またはオブジェクトの増分移行ジョブを実行する場合、以下のことに注意してください。
•移行元ファイルを同一 OneDrive サイトの別のライブラリに移動した場合、これらのファイルの移行は失敗となり、以前移行先に移行されたファイルは新しいライブラリに移動されます。
•移行元ファイル / フォルダーを削除した場合、以前移行先に移行されたファイル / フォルダーは同期して削除されません。
移行プラン ページで、ジョブ数またはマッピング数をクリックして、移行プラン内のジョブおよびマッピングを表示します。また、以下のプラン管理アクションを実行することもできます。
移行プランの アクション 列配下に一覧表示されているボタンをクリックして、利用可能なアクションを実行することができます。
•移行プランの編集
() – プランの情報および設定を更新します。
•完全ジョブをただちに実行 () – 完全移行ジョブをただちに実行し、すべてのデータを移行元から移行先へ移行します。
•増分ジョブをただちに実行 () – 前回の移行ジョブ以降に追加・更新されたデータおよび失敗したデータのみを移行する増分移行ジョブを実行します。
*注意: 完全移行ジョブのフィルター ポリシーを構成した場合、後続の増分ジョブでフィルターを変更しないことを確認してください。
*注意: OneDrive 移行プランの増分ジョブを実行するには、SharePoint 変更ログ設定が有効になっており、かつログの保持期間が増分ジョブと最後のジョブの間隔より長いことを確認してください。
•タイム ベース移行ジョブをただちに実行 () – ジョブ用の時間を構成し、構成した時間以降に作成・更新されたデータを移行するタイム
ベース ジョブを実行します。この時間は現在のブラウザーのタイム
ゾーンに基づいています。移行プランの失敗したデータもすべて移行されます。
•失敗したオブジェクトのみジョブをただちに実行 () – この移行プランの失敗したデータのみを移行するジョブを実行します。
*注意: 完全移行ジョブのフィルター ポリシーを構成した場合、後続の失敗したオブジェクトのみジョブでフィルターを変更しないことを確認してください。
•権限のみジョブをただちに実行 () – 移行元の権限のみを移行するジョブを実行します。
•マッピングの表示および実行 – プランのマッピング リンクをクリックしてこのプランのマッピングを表示します。マッピングを選択し、実行
() ボタンをクリックしてマッピングのジョブを実行することもできます。下書きプラン内のマッピングはここで実行できません。
•スケジュールの一時停止 () – [スケジュールの一時停止] をクリックして、このプランの移行スケジュールを一時停止します。
•スケジュールの再開
() – [スケジュールの再開] をクリックして、このプランの移行スケジュールを再開します。
•削除 () – 移行プランを削除します。