6.移行インフラストラクチャを設定する

マネージャーとエージェントのセットアップ

推奨のオペレーティング システム: Windows Server 2016Windows Server 2019Windows Server 2022Windows 10Windows 11

推奨のセットアップ:

    エージェントがインストールされている 1 件の Fly Server マネージャーが、最大 5 件の Fly Server エージェントを管理します。

    エージェントがインストールされていない 1 件の Fly Server マネージャーが、最大 10 件の Fly Server エージェントを管理します。

Fly Server マネージャーの要件:

    4 コア・8 GB メモリ以上

    1 TB データ以下の移行プロジェクトに対しては、100 GB 以上のディスク容量をお勧めします。

    1 TB データを超える大規模な移行プロジェクトに対しては、500 GB 以上のディスク容量をお勧めします。

Fly Server エージェントの要件:

    4 コア・8 GB メモリ以上

    1 TB データ以下の移行プロジェクトに対しては、40 GB 以上のディスク容量をお勧めします。

    1 TB データを超える大規模な移行プロジェクトに対しては、500 GB 以上のディスク容量をお勧めします。

帯域幅:

    パフォーマンス最適化に向けたマシンの推奨ネットワーク帯域幅は 100 Mbps 以上です。

マッピングおよびサブ ジョブ

グループ移行で、マッピングが移行されると、3 件のサブジョブが開始されます。Fly Server グループ移行の パフォーマンス設定の構成 は、1 件のエージェントが 1 回につき処理できる Groups サブジョブ数、Exchange サブジョブ数、または SharePoint サブジョブ数を表しています。この 3 種類のジョブはお互いに競合しません。

パフォーマンス レベルを に設定する場合 (エージェント毎):

    1 回につき 5 件の Groups 移行サブジョブ (グループの作成、Planner・メンバーシップの作成など) を処理することができます。

    1 回につき 5 件の SharePoint 移行サブ ジョブを処理することができます。

    1 回につき 5 件の Exchange 移行サブ ジョブを処理することができます。

移行スループット

グループ移行の場合、ジョブ速度はチーム サイトおよびグループ メールボックスのサイズに依存しています。

    SharePoint チーム サイトの場合

セットアップされると、平均移行速度が 1.5 GB/時間/マッピングで、一般的には各エージェントが同時に 5 件のマッピングを実行します。

    グループ メールボックスの場合

セットアップされると、平均移行速度が 1 GB/時間/マッピングで、一般的には各エージェントが同時に 5 件のマッピングを実行します。

*注意: Planner のサイズが非常に大きい場合、全体的な移行速度は遅くなることがあります。

SharePoint サイト移行のスループット

一般的には、SharePoint サイトの合理的な移行速度は 1.5 GB/時間/マッピングです。1 日の合計スループットは以下のようになります。

    1.5 GB/時間/マッピング*エージェント毎 5 件のマッピング*エージェント数*1 日の移行時間数

上記の 10 件のエージェント / 1 件のマネージャー、1 12 時間の移行を例とする場合:

    1.5*5*10*12=900 GB/

メールボックス移行のスループット

一般的には、合理的なメールボックス移行速度は 1GB/時間/マッピングとなり、1 日の合計スループットは以下のようになります。

    1 GB/時間/マッピング*エージェント毎 5 件のマッピング*エージェント数*1 日の移行時間数

上記の 10 件のエージェント / 1 件のマネージャー、1 12 時間の移行を例とする場合:

    1*5*10*12=600 GB/

より高いスループットが必要である場合は、2 セット目の Fly Server 移行インフラストラクチャを設定する必要がある場合があります。異なるプランに異なる移行元および移行先サービス アカウントを使用して、より高いスループットを実現することもできます。

エージェント マシンが 4 コア以上であり、メモリが 8 GB 以上の場合、最高 のパフォーマンス レベルを選択することをお勧めします。

ただし、ボトルネックが移行元または移行先にある場合、Fly Server インフラストラクチャを増やしても、スループットをさらに向上させることはできません。

移行データベース

本番の SQL Server への影響を避けるために、移行データベース専用の SQL Server インスタンスを設定することをお勧めします。サーバーの仕様は、4 コア CPU16 GB RAM を搭載したマシンで、SQL メモリの使用量を最大 12 GB に制限する必要があります。大規模な移行の場合、空きディスク容量は 1 TB 以上である必要があります。

大規模な移行の場合、複数の移行データベースが必要となる場合があります。

Fly Server で使用するポート

Fly Server インフラストラクチャを設定する際に、より厳しいファイアウォール ルールが存在する場合、Fly Server で使用するポート を参照してください。

必須エンドポイント

Microsoft 365 グループ移行の必須エンドポイント については、以下のセクションを参照してください。

プランの設定

一般的には、各プランに 500 GB 未満の移行元コンテンツおよび 200 件未満のマッピングを含める必要があります。

大容量サイズのグループが存在する場合、各プランに 1 件のグループの 1 件のマッピングのみを含めることをお勧めします。