2.5 SharePointOneDrive 移行、Exchange 移行のその他の準備

SharePoint/OneDrive 移行、Exchange 移行のために、以下の準備を実行する必要がある場合があります。

SharePoint/OneDrive 移行 移行先テナントで OneDrive をプロビジョニングする

Fly Server は、移行先 OneDrive オブジェクトが移行前に存在しない場合、移行中に自動的に作成できます。アプリ プロファイルのみを使用して移行先に接続する場合、または移行パフォーマンスを向上させる場合は、移行前に対応する OneDrive オブジェクトを作成することをお勧めします。PowerShell OneDrive を事前プロビジョニングする方法については、組織内のユーザーのために OneDrive を事前プロビジョニングする を参照してください。

SharePoint/OneDrive 移行 移行先 SharePoint サイトでカスタム スクリプトを許可する

Microsoft 365 では、組織の OneDrive またはルート サイトでスクリプトを実行することが許可されていません。ページをこれらのサイトに移行する場合、個人用サイトおよびセルフサービスで作成されたサイトでのカスタム スクリプトの実行を許可する必要があります。詳細については、https://learn.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/allow-or-prevent-custom-script?redirectSourcePath=%252fja-jp%252farticle%252fallow-or-prevent-custom-script-1f2c515f-5d7e-448a-9fd7-835da935584f を参照してください。   

SharePoint 移行 移行先テナントで Nintex ワークフロー アプリを展開する

Nintex ワークフローを Microsoft 365 に移行する場合、Nintex Workflow アプリが移行先テナントのサイトにインストールされており、信頼されていることを確認してください。Nintex ワークフローをこのテナントに移行する場合、Fly Server Nintex ワークフロー アプリを他の移行先サイトに自動インストールすることができます。  

SharePoint 移行 用語ストア管理者特権をサービス アカウント / アプリ プロファイルに付与する

管理されたメタデータ列を用語とともに移行する場合は、サービス アカウント / アプリ プロファイルが以下の要件を満たしていることを確認してください。

    サービス アカウント: サービス アカウントを 用語ストア管理者 に追加する必要があります。

    委任アプリ プロファイル委任アプリ プロファイル アカウントの承認ユーザーを 用語ストア管理者 に追加する必要があります。

    アプリケーション アプリ プロファイル: アプリケーション アプリ プロファイルは TermStore.ReadWrite.All 権限を持っている必要があります。

SharePoint 管理センターの 用語ストア ページに移動し、ユーザーを 用語ストア管理者 に追加します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション

自動的に生成された説明

用語ストア ページの URL: https://{TenantName}-admin.sharepoint.com/_layouts/15/online/AdminHome.aspx#/termStoreAdminCenter.

Exchange 移行 訴訟ホールドおよび単一アイテムの回復を無効にする (必須ではありません)

移行中、移行されたデータの修正および大量のアイテムの上書きを実行する必要がある場合、関連する移行先メールボックスで訴訟ホールドおよび単一アイテムの回復の両方を無効にすることをお勧めします。訴訟ホールドまたは単一アイテムの回復が有効になっている場合、アイテムが削除・上書きされると、Exchange はそれらのアイテムを 回復可能なアイテム フォルダーに自動移動し、そこのストレージを消耗します。

訴訟ホールドは既定で無効になっており、単一アイテムの回復は既定で有効になっています。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/exchange/policy-and-compliance/recoverable-items-folder/recoverable-items-folder?view=exchserver-2019

https://docs.microsoft.com/ja-jp/exchange/recipients/user-mailboxes/single-item-recovery?view=exchserver-2019

サンプルの PowerShell コマンド:

Set-Mailbox -Identity user@contoso.com -SingleItemRecoveryEnabled $false -LitigationHoldEnabled $false

Exchange 移行 移行先メールボックスへの移行の大容量メール アイテムを処理する

    Microsoft では、受信したメッセージの最大サイズが既定で 35 MB に設定されています。潜在的な例外を避けるために、この制限を 150 MB に増加することをお勧めします。その制限を増加する方法については、以下の Microsoft ドキュメント (英語) を参照してください:

https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2015/04/15/office-365-now-supports-larger-email-messages-up-to-150-mb/

サンプルの PowerShell コマンド:

Set-Mailbox -Identity user@contoso.com -MaxReceiveSize 150MB 

    ルール クォータ制限などの他の制限があります。受信トレイ ルールはすべてのルールに対して 256 KB の制限を適用しています。その制限を変更する方法については、以下の Microsoft ドキュメントを参照してください。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/exchange/clients-and-mobile-in-exchange-online/outlook-on-the-web/increase-the-space-used-by-inbox-rules

サンプルの PowerShell コマンド:

Set-Mailbox -Identity user@contoso.com -RulesQuota "<32 KB to 256 KB>"

Exchange 移行 EWS スロットリング制限を解除する

セキュリティおよびサービスの使用可能性を確保するために Microsoft 365 はスロットリングを使用して Microsoft 365 操作を管理します。スロットリングの制限は、移行パフォーマンスに影響を与えます。Microsoft 365 管理センターに移動し、EWS スロットリングの制限を解除します。

1.   Microsoft 365 管理センターのヘルプ (?) に移動します。

2.   検索フレーズとして EWS 調整 を入力します。

3.   環境の確認が要求される場合は、[テストの実行] をクリックします。このテストは、基本的にテナントに適用されている EWS 調整を確認します。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール

自動的に生成された説明

4.   サポート アシスタントはテナント設定を確認し、「Exchange Web サービスは調整済みです」 と結論付けます (通常の状況)。テナントの EWS ポリシーの設定を更新し、調整を 306090 日間無効にすることができます。

5.   ポリシーの調整を保持する期間を選択し、[Update] をクリックします。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, テキスト, アプリケーション, メール

自動的に生成された説明

6.   しばらくして、サポート アシスタントは設定が変更されたことを通知します。

Microsoft Teams チャット移行

API 制限により、移行元チャットはグループ チャットに変換されるため、移行先接続にプレースホルダー アカウントが必要です。そのプレースホルダー アカウントはグループ チャットの作成に使用されます。

移行先テナントでプレースホルダー アカウントを作成するには、以下の条件を満たす必要があります。

    このアカウントは、移行先テナントのアクティブ ユーザーである必要があり、ライセンスや管理者ロールを持つ必要はありません。

    このアカウントは、移行先の委任アプリ プロファイルの承認ユーザーまたは移行先のチャット ユーザーと同じに指定することはできません。